作品情報 2022年韓国映画 監督:キム・ギョンウォン 出演:チュ・ジフン、パク・ソンウン、チェ・ソンウン 上映時間123分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞69本
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【ストーリー】
浮気調査から迷い犬までなんでも事件を解決する探偵のヒョンス(チュ・ジフン)は、チョヨン(クォン・ハンスル)という若い女性から交際相手が犬を返してくれないので一緒についてきてほしいという依頼を受け、田舎の町へ行く。ところが、そこで何者かに襲われ、チョヨンも行方不明。気づいた時には血が付いたナイフが落ちており、通報で駆けつけたカン検事(イ・ヒョンギュン)に逮捕される。
ところが、警察に連れていかれる途中で車が事故にあい、カン検事は意識不明。ヒョンスは検事の身分証を手に握っていたことから、警察から彼が検事だと間違えられる。カン検事の意識が戻るまでにチョヨンを見つけ出して自分の無実を解明しなければならない。だが、所轄の女性検事のファジン(チェ・ソンウン)は、ヒョンスのことを怪しむ。一方、事件の裏には法曹界の大物で政界進出をたくらむドフン(パク・ソンウン)がいることが分かった。ドフンの汚職を追及して田舎に左遷されたファジンは、ヒョンスと手を組むことを決意するのだが…
【感想】
冒頭から違和感を覚えるシーンがちらほら。襲撃シーンもわかりにくかったし、いくら交通事故にあったって検事と探偵の入れ替わりがそんな簡単にいくのかとか、ドフンの尻尾を捕まえるため、ヒョンスは韓国一の女性ハッカー、イラン(パク・ヘウン)らドリームチームを結成するのですが都合よすぎとか。
ただ、ドフンがテニスで負けた相手に車をぶつけてけがさせるとか、チョヨンの犬が異様に人懐っこいとか、韓国映画らしい大げさな描写もあって、まあ、映画だししょうがないかと思っていたら、それが終盤になって伏線だったことが次々とわかります。そもそも冒頭シーンが、ヒョンスが偽検事だと疑われてファジンや警察の取り調べを受けているシーンから始まるのも、「ユージュアル・サスペクツ」を想起しました。
とはいえ、話の大まかな構造がラストのどんでん返しでスカッとさせることにあるのでしょうが、それまでがフェイクも含めて情報量が多すぎ。自分の内部で整理するにはいろいろモヤモヤしすぎで、凝りすぎたゆえにかえって勢いを削いでしまった感があります。
チュ・ジフンは冴えない探偵役でもいかにもスターという感じですし、チェ・ソンフンも韓国女優あるあるの、いかにもの美人顔。そして、パク・ソンウンは相変わらずの嫌味な悪役ということで、俳優陣は良く言えば定番、ストーリーがとんがっている割には驚きがありませんでした。
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