作品情報 2023年韓国映画 監督:イ・サンヨン 出演:マ・ドンソク、イ・ジュニョク、青木崇高 上映時間105分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2024年劇場鑑賞72本
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【ストーリー】
ソウル広域捜査隊のマ・ソクト刑事(マ・ドンソク)は圧倒的な腕力で悪者をぶちのめし、事件を解決する。転落死した若い女性が新型麻薬「ハイパー」を服用していたことを知ったソクトは、日系韓国人の売人ヒロシ(カン・ユン)を捕まえようとする。ところが、麻薬捜査官のハン・ソンチョル(イ・ジュニョク)が、捜査を陰で妨害する。
実はソンチョルは日本の暴力団一条組の韓国支部長トモ(アン・セホ)と協力し、麻薬を横流ししたうえ、捜査にあたっている刑事を平然と殺害する犯罪者だった。そのことを知った一条組長(国村隼)は、腕利きの殺し屋リキ(青木崇高)を韓国に派遣して横流しされた麻薬を回収しようとする。かくして、ソクト、ソンチョル、リキの三つ巴の戦いが始まった。
【感想】
とにかくソクトがどんな相手でも腕力でやっつけてくれるので、何も考えず楽しめる本シリーズ。そこに立ちはだかるのが極悪非道で仲間ですら平気で殺すソンチョル、日本刀でばっさばっさと斬りつけるリキです。特にソンチョルは同じ警察官であり、過去の犯罪者のように簡単に腕力でねじふせるわけにいきません。
アクションは堪能できる一方、ソクト関連ではコメディテイストもしっかりあるのも本作の特徴。情報をはかない悪者に、部屋の掃除をするといって殴りつけて白状させたり、小悪党のチョロン(コ・ギュピル)をこき使って事件解決に結び付けたり。コミカルな演技も得意なドンソクのラブリーぶりが楽しめます。
また、前作と部署は移動しましたが、上司も部下もソクトと固い絆を結んでいます。命がけで捜査にあたった彼らが傷つけられた時のソクトの怒りのパワーが悪を粉砕するというのはみもの。青木は「るろうに剣心」のアクションチームにわざわざトレーニングをつけてもらったそうで日本から出演するだけのアクションを披露。「哭谷」で韓国でも評価の高い国村も、大親分らしい貫禄をみせています。しかし、マブリーの前では見せ場を作る添え物にすぎません。
1作目の中国ヤクザが堅気にも手を出す極悪非道ぶり、2作目もベトナムに旅行に来た韓国人を誘拐して殺す凶悪犯罪者なのに対して、本作の2人は堅気には手を出さないという点では犠牲者数は少なくなっています。しかし、アクションは相変わらずたっぷり楽しめますので、それだけで満足できます。韓国では6月に4作目が公開されるそうで、日本でも早く観たいものです。
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