作品情報 2023年アメリカ、フランス映画 監督:フランク・カルフン 出演:カミーユ・ロウ、ジェレミー・シッピオ、J・ジョン・ビーレ 上映時間95分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2024年劇場鑑賞75本
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【ストーリー】
アリス(カミーユ・ロウ)は同僚のジョン(ジェレミー・シッピオ)と出張帰りの深夜、山の中のガソリンスタンドに入る。実は2人は不倫関係にあった。アリスがガソリンスタンドに併設されたコンビニに入るが、中にはだれもいない。不審に思った彼女を突然、何者かが狙撃。ケガをしてしまう。
様子を見に来たジョンはあっさり射殺され、スマホも銃撃されて壊れてしまう。商品棚の陰に隠れたアリス。外部に連絡することもできないま、孤独なサバイバルが始まる。
【感想】
スペイン映画「シャドウ・スナイパー」のリメイクだそうですが、オリジナルは未見。コンビニのなかにはトランシーバーがあり、狙撃犯がそれを使ってアリスを挑発しながら狙撃を続けます。ジョンがあっさりと頭部を撃ち抜かれて即死したのに、アリスは腕や足など急所は避けるし、なかなか当たらないのは主人公補正というやつでしょう。
相手は遠くから狙撃するのでアリスは反撃もままならない。さらにスマホも無いし、コンビニの裏口もカギがかかっており、脱出はできない。さあ、どうするかという話なんですよね。それでも、脱出をあがいたり、犯人のヒントになるようなものを探したりするうえ、時折、ガソリンスタンドを訪れる人がいて新たな犠牲になることもあり、90分以上もたせている構成はさすがに手慣れたものだと思います。
ただ、無線越しに話す犯人がコロナの反ワクチン支持者や、名指しはしていないけどトランプ支持の陰謀論者と分からせるようなセリフがあり、ちょっとげんなり。むしろそうした背景がまったく見えないほうが怖くなるし、逆に政治色を打ち出すのだったら「ザ・ハント」のように、保守派とリベラルの殺し合いにすれば良かったのですが、アリスは製薬会社の一社員にしかすぎないので、そういった社会背景はとってつけたよう。また、どうせだったらラストはもっと残酷なものを期待していたのですが。
狙撃犯の姿は見えないため、カミーユ・ロウが全編、でずっぱりになります。初めて見る女優ですが、金髪美人という感じ。医学の知識があるのか自分で服を切り裂いて出血を止める包帯にするなど活躍し、ホラー映画のヒロインとしてあっていました。
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