作品情報 2023年日本映画 監督:永江二朗 出演:道本成美、泉知束、米澤成美 上映時間60分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ板橋 2024年劇場鑑賞123本
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【ストーリー】
引っ越しのためにマンションの下見にやってきた佐藤スズ(道本成美)は「タスケテ」という不気味な声を聞いてしまう。不動産屋(泉知束)は事故物件でないというが、用事ができたために、一人で内見するよういわれる。一人残ったスズは思いがけない恐怖体験に襲われて…
【感想】
道本の頭にカメラをつけて本人の一人称視点、話もほぼリアルタイムで進んでいきます。つまり、上映時間同様、劇中でも1時間しかたっていないわけですね。スズと同じように怪奇現象に襲われる感覚は楽しめます。同趣旨の作品で「ハードコア」というシャールト・コプリー主演のアクション映画がありましたけど、ホラーにもよくあいますね。ゲーム感覚というのもよくわかります。
基本的にジャンプスケアもしくは、出るぞ出るぞと心理的に脅かす場面が多く、割とホラーは好きなんだけど恐くて目を半分閉じてみてましたw 実際にジャンプスケアのあとは低予算で造形も大したことないから恐くないのだけど、それでもジャンプスケアはドキドキしますね。すずが元自衛官なのは、昨今の自衛隊不祥事にちなんだのかと思いきや、演じる道本が元自衛官だからだそうです。
一方、FPSだからしょうがないのかもしれませんが、本編の過半はスズが一人でいて、怪奇現象を不思議に思ったり、怪異から逃げ出す場面。かなり説明的なセリフも多く、わざわざ言わなくてもせっかくFPSだから見てれば分かるのにというところもありました。息遣いの荒さも序盤から多かったため、効果は薄れてしまったというか。
また、ラストは本作だけ観ていればまだしも、立て続けに永江作品を観ている僕としてはちょっと落胆した感じ。それでもエンドロールで製作中の楽し気なスナップが流れるというのはほっとしましたけど。まあ、60分間、お化け屋敷に入ったようだと思えば、入場料のもとがとれたといえます。引き続き、永江監督の作品を楽しみにしています。
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