2024年04月11日

ロッタちゃんと赤い自転車

  頑固で意地っ張りなスウェーデンの4歳の女の子ロッタちゃんシリーズの第1弾。今ではぎょっとするような描写もあって、時代の差もちょっと感じました。


 作品情報 1992年スウェーデン映画 監督:ヨハンナ・ハルド 出演:グレテ・ハヴネショルド、ベアトリス・イェールオース、リン・グロッペスタード 上映時間76分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2024年劇場鑑賞126本




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 【ストーリー】
 ロッタは兄のヨナス(マルティン・アンデション)と姉のミア(リン・グロッペスタード)が自転車に乗っているのに自分は三輪車なのが我慢できない。パパ(クラース・マルムベリ)に誕生日プレゼントとして要求したけど相手にされず、癇癪を起こしたロッタは大暴れ…


 【感想】
 日本でのリバイバル上映では2作目の「はじめてのおつかい」と順番が逆になり、本作のほうが4歳とまだ幼い。にもかかわらず、ロッタの暴れん坊ぶりはすさまじく、三輪車を蹴っ飛ばしたり、隣に住むおばあさん、ベルイさん(マルグレット・ヴェイヴェルス)の物置の自転車を勝手にのりまわしたりとやりたい放題。


 もともと、日本の創作での子供にリアルさがないことが本作との比較でいわれているように、この年頃の子供のわがままさをきっちりと表現しているのは古い映画だけど鮮烈です。また、ロッタの母(ベアトリース・イェールオース)が、ロッタが悪いことをしても頭から怒るのでなくて考えさせたり、自ら反省させたりしむけるのも、日本の作品にはなかなかないです。のび太やまるこの母親ががみがみと怒るのとは文化の差を感じてしまいます。


 短いエピソードがシームレスにつながれていますが、一番驚いたのが、イボの生えている老人をロッタや子供たちが笑って馬鹿にしておしまいというところ。日本だと教訓的なところがあるのでしょうけど、子供はたしかに差別的なところがあるとはいえナチュラルにうつして放置するのにはちょっとひっかかってしまいました。


 良いも悪いも含めてロッタや家族のリアルな行動が見どころの本作。「はじめてのおつかい」のほうがロッタが良い意味で活躍するエピソードがもりこまれていたためにみやすかったかな。でも、暴れまくる本作のロッタもなかなか魅力的でした。
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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