2024年04月17日

ブルックリンでオペラを

 予告編では豪華キャストによるおしゃれなロマコメを期待したのだけど、蓋を開ければちょっとメンヘラ的な登場人物のオンパレードにげんなり。


 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:レベッカ・ミラー 出演:ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイ、アン・ハサウェイ 上映時間102分 評価:★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2024年劇場鑑賞131本




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 【ストーリー】
 作曲家のスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は前作のオペラを酷評されてから曲が書けなくなり引きこもり状態。妻で精神科医のパトリシア(アン・ハサウェイ)の勧めで町に出た彼は酒場でタグボートの船長をしているカテリーナ(マリサ・トメイ)という女性と出会い一夜を過ごす。


 彼女の話にインスパイアされたスティーブンは新作をバリバリ書いて大成功。ところが、公演にカテリーナがやってきて…


 【感想】
 スティーブンをめぐる三角関係を面白おかしく書くのかと思いきや、パトリシアの18歳の息子ジュリアン(エヴァン・エリソン)が、16歳の少女テレザ(ハーロウ・ジェーン)と恋に落ち、日本でいう未成年淫行条例にひっかかりそうになるというドタバタのほうがメインになります。正直、アン・ハサウェイは何のためにでてきたのか、と首をひねりたくなるほど。


 また、小人症のピーター・ディンクレイジをわざわざ主役に起用した意図があるのかないのかがわからない。別に小人症の人がロマコメの主役でもいいのだけど、だれもなにも触れないというのも不思議。僕のように思う観客が障害者差別だと糾弾したいというほど真面目な作品でもないでしょうし。まあ、カテリーナは恋愛(セックス)依存症、パトリシアは潔癖症と精神面に問題があるから、それに対比させたかったのかな、よくわかりません。


 予告編でもあるようにカルメンのようなクラシックの名曲が多様されるのかと思いきや、スティーブンの新作オペラはどこに受ける要素があるのか、僕にはさっぱりわかりませんでした。現代音楽はやはり難しい。そのくせ、主題歌はブルース・スプリングティーンなんだからなあ。オペラ歌手役はCOLD WARのヨアンナ・クーリクで驚きましたが。


 ニューヨークの風景についても、この後観たパストライブスのほうがはるかに魅力的でした。まあ、壊れかけた夫婦関係よりも不倫を勧めるというのはアメリカらしいかもしれません。日本では最近、不倫に対して異常に厳しいですから。ジュリアンの未成年淫行もふくめて、もっと性モラルにおおらかになりましょうという作品でした。
posted by 映画好きパパ at 06:02 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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