2024年04月29日

陰陽師0

 若き日の安倍晴明の活躍を豪華キャストで描きます。予告で想定したのよりも、合理的に解決できるエピソードが多かったですが、豪華キャストの割に内容が薄味。CGの花鳥風月はきれいでした。


 作品情報 2024年日本映画 監督:佐藤嗣麻子 出演:山ア賢人、染谷将太、奈緒 上映時間113分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズグランベリーパーク  2024年劇場鑑賞144本




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 【ストーリー】
 平安時代、朝廷で陰陽師を養成する陰陽寮の若き学生、安倍晴明(山ア賢人)は狐の子と呼ばれるほど天才的な呪術の持ち主だが、周囲を馬鹿にして、「陰陽師などなる気はない」と公言していた。


 ある日、高位の貴族の源博雅(染谷将太)が晴明を訪れ、皇族の徽子女王(奈緒)の身に異変が起きているので調査してほしいと頼み込む。最初は渋った晴明だったが巨大な陰謀に巻き込まれ…


 【感想】
 安倍晴明は実在しており、「光る君へ」では俗物で権力に取り入ることに夢中な晴明をユースケ・サンタマリアが好演。この山崎晴明があと何十年かするとユースケみたいになるかというのは感慨深い。それはさておき、呪術についてはある程度、現代科学でも納得の行くような存在にしているのはいい。


 ただ、いくら晴明が出世に興味がないとはいえ、陰陽寮の教授陣(小林薫、北村一輝)よりもはるかに高位高官に対する博雅にため口というのは、最後まで違和感を覚えました。もちろん、二人のバディ関係というのに焦点をあてるためなんでしょうけど、それまで博雅が偉いとさんざん言っていたのになというところ。


 アクションシーンは園村健介が手掛けていますが、これまでの邦画ではあまりみない体術を使ったもので、佐藤監督は山崎を美しく見せたいのだなという意図が伝わります。また、雪、花、湖といった自然現象のCGも日本美のテイストを全面にだしていて、日本だけでなく海外でも評判になりそうな感じ。


 反面、当時の身分制度の厳しさといったものはセリフではかたられているけど、あまり実感できないのは惜しい。また、博雅と徽子の切なくピュアな関係もいいのだけど、晴明へのヒロインがないというのは、これは優秀な陰陽師は恋愛に興味ないということなんでしょうか。夢枕獏の原作や野村萬斎の20年前のシリーズは未見なんですけど、今後、本作がシリーズになるのかどうか、その場合には晴明と絡むヒロインが出てくるのかは関心がでました。
posted by 映画好きパパ at 07:17 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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