2024年05月11日

タイガー 裏切りのスパイ

 サルマン・カーンがインド諜報機関RAWの伝説的なスパイを演じる人気シリーズの第3弾。パキスタンの首相官邸のセットを作って、そこでドンパチを始めます。邦画で中国や北朝鮮の官邸でドンパチするなどありえず、インド映画のものすごさを感じさせられました。


 作品情報 2023年インド映画 監督:マニーシュ・シャルマー 出演:サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ、イムラン・ハシュミ 上映時間156分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2024年劇場鑑賞163本 




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 【ストーリー】
 RAWの伝説のスパイ、タイガー(サルマーン・カーン)は宿敵でもあるパキスタン情報局のエージェント、ゾヤ(カトリーナ・カイフ)と恋に落ち、ジュニア(サルタージャ・カッカ―ル)という幼い息子と3人でオーストリアに隠れ住んでいた。


 ところが、タイガーは元相棒のゴービー(ランヴィ―ル・ショウリー)のISからの救出に失敗。ゴービーは「ゾヤが二重スパイ」との言葉を残して死んでしまう。ゾヤを戦うことになったタイガーは、ジュニアが人質に取られ、彼女はパキスタン政府の核ミサイルのキーを強奪するよう、何者かに脅されていることをしる。事件の黒幕はゾヤを親代わりに育てたISIの元副長官アーティシュ(イムラン・ハシュミ)で、インドとの平和を望むイラ二首相(シムラン)を倒すクーデターを起こそうとしていたのだ。キーを強奪したタイガーとゾヤは、パキスタン、インド両国から裏切り者として追われることになり…。


 【感想】
 タイガーの過去作は未見ですが、同じRAWを舞台とした「PATHAAN/パターン」は昨年に観て、いかにもなインドアクションを楽しめました。本作は過去作を観ていればわかりやすいのでしょうけど、それほど複雑なストーリーではないので、何とかなります。


 インドとパキスタンの仲の悪さは歴史的なもので、そのなかでのスパイ版ロミジュリということで本シリーズは人気が出たそうです。本作も一時は二重スパイと疑い戦ったり、協力してパキスタンのクーデター軍と戦ったりと2人のアクションを堪能できます。さらに、パターンもスポット参戦して、インドではファンが大喜びというところでしょう。


 そのアクションはオーストリア、トルコ、パキスタンなど世界をまたにかけたもの。パターンの氷上アクションのような凝ったものはありませんけど、やはり隣国の首相官邸で、首相を守ろうとするという設定は驚異的。また、2人のアクションに加え、タイガーの仲間のRAWのメンバー、ゾヤの仲間のISIのメンバーも加わり、ハッキングなどのグループ戦も楽しめます。


 インド3大カーンと呼ばれるサルマーン・カーンは同時期にヒューマンチックな「バジュランギおじさんと、小さな迷子」も公開されていますが、やはり、アクションでチートなヒーローというのは良く似合います。また、カトリーナ・カイフも「人生は二度とない」といったヒューマンドラマ、「バンバン!」の巻き込まれヒロインと僕の好きなインド女優で、迫力あるアクションに堪能しました。一方、上映時間が長い割にはインド映画の特徴であるダンスシーンは1カ所しかありません。その分、アクション、ドラマに全振りしているという感じでしょうか。


posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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