2024年05月13日

バジーノイズ

 孤独な天才ミュージシャンが元気のよいヒロインと出会ったことで、人生ががらりと変わるストーリー。マンガ原作だそうですが、全体的によくある話という感じ。音楽も悪くはないのだけど全体的に印象に残りませんでした。


 作品情報 2024年日本映画 監督:風間太樹 出演:川西拓実、桜田ひより、井之脇海 上映時間119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン  2024年劇場鑑賞166本




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 【ストーリー】
 マンションの管理人をしている海野清澄(川西拓実)は人とうまく付き合えず、暇さえあれば自室でパソコンをいじって音楽を自作していた。部屋から漏れる音楽は住民から苦情が寄せられていたが、上の階に住む岸本潮(桜田ひより)は失恋直後の傷ついた心に清澄の音楽がぴったりとはまり大ファンに。居留守を使う彼に会おうと窓ガラスを割って現れた。


 管理人をクビになった清澄は、潮の部屋に転がり込み、横浜の海辺で曲作りをしていた。潮がその様子をSNSで流すとバズってしまう。清澄と学生時代にバンドを組み、今はプロとなっている大浜陸(柳俊太郎)は、潮の幼馴染で陸のマネージャーをしている速水航太郎(井之脇海)から清澄のことを知り、再び一緒に音楽をしようともちかける。


 【感想】
 人気ドラマ「silent」でブレイクした風間監督の新作。全体的に明度を抑えめに、落ち着いた感じのトーンは一緒で、大人の音楽映画という雰囲気が漂います。ただ、マンガ原作ということもあってか、ストーリーは大味。次に何が起こるかすべて予定調和的にみえてしまいます。


 もったいないと思ったのが、陸が今バンドを組んでいる洋介(奥野瑛太)の自分の才能の無さと捨てられる悔しさ、商業主義の大物プロデューサー沖(テイ龍進)の売れる音楽と芸術との間の葛藤など、そちらのほうが面白そうな脇役がでているのに、単なる清澄のヒーロー映画になってしまったこと。奥野もテイもいい演技していたのになあ。


 コミュ障の主人公が明るいヒロインと出会って、自分の才能をリスペクトする仲間たちとともに音楽に向き合い天才ぶりを開花する。王道的なストーリーを喜ぶ人も多いのだろうけど、あまりにも当たり前すぎて深みが感じられませんでした。まあ、青春音楽映画が好きな人ならどんぴしゃりの作品なんでしょうけど。


 川西は人気アイドルJO1のメンバーだけあって歌唱も含めて、さすがはミュージシャンという感じ。また、2人とセッションするドラマー、内海岬役の円井わんは本物のドラマーみたいにみえ、ある意味、彼女が主役を務めた「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の主役よりも存在感のあるキャラクターになっていました。
posted by 映画好きパパ at 06:15 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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