2024年05月20日

恋するプリテンダー

 何ということもないアメリカ製ラブコメなんですが、ものすごい笑えて楽しい映画。米国で売り出し中とはいえノースターで下ネタまじりなのに何と全世界で2億ドルのヒット。映画興収は不思議だなあ。


 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ウィル・グラック 出演:シドニー・スウィーニー、グレン・パウエル、アレクサンドラ・シップ 上映時間103分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎  2024年劇場鑑賞175本



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 【ストーリー】
 ロースクールの学生のビー(シドニー・スウィーニー)は街中で年上の金融マン、ベン(グレン・パウエル)と運命的な出会いをして、一晩を過ごす。だが、互いの誤解から憎み合って別れてしまう。
 
 しばらくたって、ビーは姉のハリー(ハドリー・ロビンソン)がオーストラリアで同性婚をするため、飛行機でシドニーに向かう。ところがハリーの相手のクローディア(アレクサンドラ・シップ)はベンの親友ピート(ガタ)の妹で、2人は同じ結婚式に参列することになったのだ。しかし結婚式にはベンを手痛く振ったマーガレット(チャーリー・フレイザー)、ビーの元カレのジョナサン(ダレン・バーネット)も出席する。ビーとベンは恋人のふりをして、周囲をごまかそうとするのだが…。


 【感想】
 何と原案はシェイクスピアの「空騒ぎ」。シェイクスピアの箴言の引用もあります。それを怪作「ピーター・ラビット」シリーズのウィル・グラックが手掛けるのですから、単なる現代に翻案したのではなく、下ネタ、しょーもないギャグ満載のシュールな作品になっていました。


 ビーとベンの運命的な出会いからして笑ってしまいます。町中でトイレが見つからずにファーストフード店に駆け込んだビーですが、店員から商品を注文しなければダメと言われ、長い列に並ぶようにいわれます。そこへベンが助け出して、おもらしするのを防ぐという出会い。いや、ラブコメなのにロマンティックのかけらもない出会いですね。でも、ベンに出会わなければ大変なことになっていたのだから、運命的な出会いには間違いないw


 そんな感じでしょうもないギャグがあちこちにちりばめられていきます。予告編にあるように、崖の上で毒クモが背中についたのを取り除こうとして、ベンがシャツもパンツも全部脱ぎ捨てすっぽんぽんになる。それをクモがいないかビーが下から眺めるなんて、実際にこんなことがあればセクハラといわれそう。まあ、劇中でも過剰なコンプラをちくりと皮肉る場面もありましたけど。


 メインのストーリーはある意味王道で、日本ではまだなじみのない主演2人の演技も文字通り体当たり。シドニー・スウィーニーの迫力あるボディと、引けを取らないようにマッチョな肉体のグレン・パウエルはそれだけで楽しくなります。ラストも周囲に迷惑をかけているところもありますが、一途に恋すればこんなものかも。迷惑かけられた周囲も満足げなので、終わりよければすべてよし。考えてみればピーター・ラビットも迷惑かけまくりでしたし。


 そのなかで一番良かったのはエンディングロール。テーマ曲ともいえるナターシャ・べティングフィールドの「Unwritten」を登場人物たちがいろんな場面で唄っているのをつなげているのですけど、溺れている最中に水の中でブクブクいいながら唄ったり、コアラに無理やり唄わせたり、きわめつけは崖の上で真っ裸になったベンのあそこをビーが下から眺めながら唄ったりと、それだけで笑えて、楽しい気分になります。youtubeにアメリカのサイトがエンディングロールだけをアップしていますが、帰宅後、何回もリピート再生を繰り返し、一人で笑っていました。このエンディングだけで★一つおまけです。
posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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