2024年05月24日

あこがれの色彩

 陶芸の街・唐津を舞台に、美術好きの少女を取り巻く不安を描いた作品。監督の舞台挨拶があったのだけど、中年の男性だったのに驚きました。

 作品情報 2022年日本映画 監督:小島淳二 出演:中島セナ、大迫一平、宮内麗花 上映時間107分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2024年劇場鑑賞180本



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 【ストーリー】
 中2の結衣(中島セナ)は、両親(MEGUMI、大迫一平)の離婚で父親の信夫と暮している。絵が好きな彼女は美術教室に通っているが、陶器の材料店に務める父親の給料は安く、家計は苦しい。


 ある日、信夫から恋人の美樹(宮内麗花)を紹介される。若手陶芸家の美樹に自分の絵を褒めてもらった結衣は彼女にあこがれる。しかし、陶器の世界の伝統の厳しさに苦闘する彼女の姿はもどかしい。やがて結衣は…


 【感想】
 父と娘の関係、自分の書きたいものかそれとも周囲が書かせたいものかの芸術的な話の2軸があります。このうち、父と娘の関係は、子供が同じような年だけに深く見入ってしまいました。ただ、信夫はもう少し娘のことをちゃんと観て、配慮すればいいのに自分のことだけ考えてるように見えるのが残念。まあ、父と娘が仲良しだったらこの物語が成り立たないと思いますが。


 一方、美術の世界は僕にはよくわかりません。こういう実情があるのか絵空事なのかわかりませんが、作りたいものだけ作って売れるのは天才であり、伝統やマーケティングを重視しなきゃいけないというのもある意味真実。美樹が真面目がゆえに押しつぶされそうになるのは可哀そうだけど、それを歯がゆく思う結衣はお子様だなと思うと同時に若さゆえにまっすぐなんでしょうね。


 ただ、貧困問題も取り入れようとしたためか、ちょっと話が広がりすぎてしまった感じはあります。彼女の親友の咲(安原琉那)をはじめ、高校生ならまだしも地方の中学生がこんなことを普通にするというのが、結構驚き。最初は彼女たちが高校生かと思っていたほどです。


 ポカリスエットのCMで話題となった中島は女優としても好演。この年代特有の不機嫌さというのがよくでていました。このほか、母親役のMEGUMIを除けばノースターですけど、それだけに地に足のついた感じの映画。また、黄色い彩色をはじめ陶芸やスケッチも美術を題材にした作品だけに見応えがありました。
posted by 映画好きパパ at 19:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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