2024年05月25日

ボブ・マーリー ONE LOVE

 伝説のレゲエ歌手、ボブ・マーリーを故郷ジャマイカとのかかわりにスポットを当てた伝記映画。レゲエってもっと緩いと思っていたら結構、現実の政治問題にシビアにかかわっているのに驚きました。


 作品情報 2024年日本映画 監督:レイナルド・マーカス・グリーン 出演:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ、ジェームズ・ノートン 上映時間108分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2024年劇場鑑賞182本




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【ストーリー】
 1976年、ジャマイカは与野党が対立して暴動がおき、内戦寸前になっていた。ボブ・マーリー(キングズリー・ベン=アディル)はコンサートを開いて平和を訴えようとしたが、暴徒がマーリーの家を銃撃し、妻のリタ(ラシャーナ・リンチ)らが重傷。ボブもけがをしてしまう。


 何とかコンサートを開いたボブはロンドンに脱出。そこで、彼の代表作となるアルバム「エクソダス」の制作に取り組む。


 【感想】
 ボブ・マーリーの来歴は何にも知らなかったので驚きました。ジャマイカで独自に進化したキリスト教の一派、ラスタファリ運動の信者であり、宗教や社会問題を唄った曲も多数あるのです。内戦寸前のジャマイカでは平和を唄うこと事態が、内戦を望む勢力から攻撃され、まさに命がけのコンサートとなりました。


 時代もあるのでしょうが、ボブほどの大金持ちの家がセキュリティゆるゆるなのには驚き。ジャマイカの国民が自分のことを応援してくれていると思っていただけに、同じジャマイカ人に襲われたのは残念だったでしょう。ただ、ラスタファリの影響か、自分を撃った相手を赦すというのはすごい。


 またロンドンにいってもマーケティング重視で売れる曲を作ろうという白人のレコード会社幹部に対して、あくまでも愛と平和を訴えることを重視するボブとの考えの違いも興味深い。映画の制作にはリタや息子のジギーが加わっているので、女性問題や麻薬問題などに関してはあまりボブのことを悪く描けなかったにしても、何のために人は唄うのか、芸術と社会の関係は何かということは考えさせられます。


 キングズリー・ベン=アディルは「バービー」にも出演した売り出し中の俳優。コンサートシーンの観客はCGを多用しているのでしょうけど、歌唱シーンもばっちりで見応えがありました。妻のリタが助かった理由が意外過ぎましたけど、伝記映画だから事実なんでしょうね。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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