作品情報 2022年ベルギー、フランス、スペイン映画 監督:ジョルダーノ・ジェデルリーニ 出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、マリーヌ・ヴァクト、オリヴィエ・グルメ 上映時間100分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞186本
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【ストーリー】
ブリュッセルで地下鉄に若者ユーゴ(ノエ・エンゲルバート)が飛び込み、運転士のレオ(アントニオ・デ・ラ・トレ)が慌てて救助したが死亡した。ところが、警察が司法解剖したところユーゴの死因は銃で撃たれたことのうえ、なんとレオの息子だったのだ。
捜査責任者のヴィㇽジニー(マリーヌ・ヴァクト)はレオのことを怪しみ、身元を調べようとする。ところが資料は何もなくスペイン出身だということがわかっただけ。さらにインターポールも協力を拒否する。一方、レオも独自にユーゴを殺した犯人を探し始める。果たしてレオは何者か。事件の真相はなんなのか。
【感想】
さえない中年は実はとんでもない凄腕だったという映画はよくありますが、ヨーロッパ映画では珍しいような。アントニオ・デ・ラ・トレは日本での公開は少ないけれど、ゴヤ賞の常連のスペインの演技派。その組み合わせは、リーアム・ニーソン主演の同種の作品とは違った雰囲気を醸し出します。
この手の映画にありがちな突っ込みどころはあり、全体的に暗くてテンポが遅いのでちょっとご都合主義っぽくみられるところがありました。また、リアルといえばリアルなんですけれど、アクションが地味。敵もたいしたことがないので、CIAとかの巨大な悪と戦うハリウッド作品を見慣れていると、ちょっと肩透かしが。
工夫をしているのがヴィㇽジニーの上司の警視(オリヴィエ・グルメ)が実の父親であること。父と娘が同じ犯罪に立ち向かうというのもあるようでないような展開です。ルイヴィトンやサンローランのモデルとして知られるマリーヌ・ヴァクトが警察官らしいラフなズボン姿でアクションするのも珍しいかも。
ただ、レオ親子、ヴィルジニー親子の対比というほどにもならないし、レオの強さもギャングたちよりちょっと上という程度だし、なんか散漫な感じで終始していました。それにしても、ベルギーの警察は単独で捜査責任者が危険な現場に突っ込んでいくもんなんですかね。
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