作品情報 2024年日本映画 監督:山下敦弘 出演:生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒 上映時74分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ新宿 2024年劇場鑑賞203本
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【ストーリー】
学生時代の山岳部仲間だった浅井啓介(生田斗真)とリュウ・ジヨン(ヤン・イクチュン)は、当時、登山中に行方不明となった部員の西田さゆり(奈緒)の慰霊登山を毎年行っていた。ところが、ある年の登山で吹雪に巻き込まれたうえ、ジヨンは足にけがを負ってしまう。死を覚悟したジヨンは、実はさゆりを殺したのは自分だと告白する。
皮肉なことに2人は避難小屋のすぐそばにいたため、小屋に逃げ込むことができた。そこでジヨンは不審な行動をとり、啓介は自分が口封じのために殺されるのではないかと疑心暗鬼に…。
【感想】
死ぬと思って告白したら生き残ったというアイデアは面白い。ただ、2人は口では親友といっているけど、今一つそういう感じはしなかったのが惜しい。回想シーンを無理に作らなくても、遭難現場や避難小屋でもう少し親密感を出させればよかったのに。
避難小屋に入ってしばらくしたらジヨンが啓介に襲い掛かります。これも、ワンシチュエーションなので、もたせるのがなかなか大変。生田もイクチュンもアクションができる俳優なのですが、さすがに似たような構図が続くと観ているこちらの緊張感もとけていきます。なかなか感想を言いづらい部分もあるのですけど、それがわかったうえでももう少し描き方はあったのかな。
とはいえ、互いが疑心暗鬼になる中、徐々におかしくなっていくジヨンの怖さはなかなかのもの。一方、浅井は家族もいるのに何をしているのかと突っ込みたくなりつつ、まあ、超人でなければこういう状況を切り抜けるのも難しいもんな。やはり、人を困らせるような告白は大変だと、しょうもない教訓が残りました。
上映時間の大半が2人芝居ですが、ほとんどセリフがないとはいえ奈緒をこういう役で起用したのはあたりです。生田とイクチュンの演技合戦もそれなりに見ごたえがあるうえ、エンディング曲のマキシマム ザ ホルモンも良かった。まあ、あまり深いことを考えずに楽しむ分にはいいのかな。
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