作品情報 2023年日本映画 監督:富名哲也 出演:小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶ 上映時101分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2024年劇場鑑賞205本
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【ストーリー】
目が覚めた時は記憶喪失で佐渡島にいた若い女性(小松菜奈)。清掃業務をするキイ(大竹しのぶ)に助けられ、ミドリと名づけられて一緒に仕事をすることになる。ある日、施設の警備員でやはり記憶を失った男(松田龍平)と出会った彼女は、彼のことをアオと呼ぶ。2人はなぜか惹かれあい。
【感想】
冒頭、昔の衣装を来た女(小松)と男(松田)が、来世で結ばれようと約束して飛び降り心中を図るところからスタート。記憶を失った2人が時代を経て再会したということで、これはどういう世界観の作品かというのがわかります。
キイだけでなく、やはり記憶を失ったムラサキ(石橋静河)など、色の名前で呼ばれる登場人物たち。そんな彼女たちの会話の端々から、彼女たちもここに流れ着いてそんなに時間がたっていないことが伝えられます。唯一、館長(田中泯)だけが事情を知っているようですが、いかにも日本的な死生観。冒頭の場面や佐渡の美しい森林や厳しい雪、地下坑道など絵作りで海外にも受けそうな感じです。
演出も、ストーリー性はまったく気にせず、唐突に能楽師が能をまって退場するのをステージ横から固定の長回しで撮影したり、いかにも芸術っぽいでしょうという場面もしばしば。まあ、キャスティングをみても娯楽性は排して、死生観をハイソにみせようというつもりはわかりますが。
それでも松田と小松の組み合わせ、特に小松の凛とした美しさは特筆すべきもの。かつてのキラキラ恋愛映画でも不機嫌な顔をみせつけるなど独自の存在でしたが、結婚、出産して落ち着いたこともあるのか、すっかり大人の美をいうものをみせてくれました。その他の役者もいかにもこういう作品にでそうな感じで話にはまっています。こういう雰囲気優先、ストーリー無視の作品は割と苦手なんですが、本作は小松の存在感だけで楽しめました。
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