作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:山本健 声の出演:藤本侑里、上坂すみれ、松井恵理子 上映時107分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南 2024年劇場鑑賞209本
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【ストーリー】
偉大な競走馬たちの名前と魂を受け継いだウマ娘たち。ジャングルポケット(声・藤本侑里)は、フジキセキ(松井恵理子)の弥生賞での快走に魅せられ、自分も「トゥインクル・シリーズ」への出場を決意してトレセン学園に入学する。負けん気が強く、どんなライバルにも負けないと思っていたジャングルポケットの前に立ちふさがったのがアグネスタキオン(上坂すみれ)だった。
マッドサイエンティストじみたアグネスタキオンは、初顔合わせのホープフルステークスで、ポッケに圧勝。ポッケは悔しさをばねに猛練習を重ね、いよいよ翌年のクラシック皮切りとなる皐月賞で対戦することになったのだが…
【感想】
超天才で変人のタキオンに、熱血バカのポッケがどう挑むか。スポコンものの定番です。実際のレースをしっていればどのような展開になるかわかるけれど、あえて二人を対照的なキャラクターにしたことで、当時のレース結果を知らない人ほど楽しめるようになっています。
もったいなかったのが、同期のライバルのマンハッタンカフェ(小倉唯)とダンツフレーム(福嶋晴菜)に割く時間がそれほどなかったこと。それぞれいわくありげな登場で、そこそこポッケに絡むのですけど、やはりキャラクターやエピソードに深みを持たせるまでの時間は足りませんでした。世紀末覇者と呼ばれたテイエムオペラオー(徳井青空)との絡みも
ほしかった。
また、ポッケがなぜ強くなったのか、この手の作品でよくあるトレーニングシーンも物足りません。予告にもありますが、巨大なタイヤを引きづって筋力をつけるのはダンツフレームですし、マッドサイエンティストっぽく謎の方程式を繰り出すのはアグネスタキオンですし。単なる熱血バカだけでレースは勝ててしまうほど楽ではないでしょうけど。
とはいえ、女の子たちが必死に走るレースシーンはみもの。主要キャラ以外は架空の名前ですけど、それぞれ特徴のある顔立ち、コスチュームだったのも映画版らしく力を入れている感じ。特にアグネスタキオンに追いつけなかったときのポッケの絶望感を1人称視点でみせるなど、作画が素晴らしい。手に汗握りつつ応援しました。たんなるサクセスストーリーだけでないという脚本がお見事ですね。
また、オグリキャップ(高柳知葉)など過去作で出たキャラもちょい役で出演している小ネタも楽しめます。個人的には大ベテランの緒方賢一がトレーナーのタナベ役で出ていたのもよかった。史実でもフジキセキはポッケの先輩ですので、このあたりも競馬ファンにとってはたまらないでしょうね。
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