作品情報 2021年アメリカ映画 監督:エリック・マキーヴァー 出演:クイン・ロード、ロナク・ガンディ、比嘉クリスティーナ 上映時88分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2024年劇場鑑賞227本
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【ストーリー】
1969年、日本の映画監督緒方大介(岩松了)は邪神が人類を滅ぼす未来を予知して、2人の少年と1人の少女が世界を救うアニメ映画「行け!虹の世紀末大決戦」を作ったが、大コケして作品は封印された。
1999年、アメリカのオクラホマのオタク高校生ショーン(クイン・ロード)とヴィクラム(ロナク・ガンディ)は、日本からの留学生ミキ(比嘉クリスティーナ)を歓迎するために、たまたま手に入れた「行け!虹の世紀末大決戦」のDVDの鑑賞会を開く。ところが、アニメのように3人は不思議な能力を身に着けてしまい、邪神を復活させようとする一団と戦うことになる。
【感想】
あまりにもチープな出来に、ロッテントマト100点というのが信じられません。ただ、日本に10年近くもいたマキーヴァー監督の特撮愛、ヒーロー愛はひしひしと伝わり、これが高得点の理由なのかな。日本からは釈由美子、樋口真嗣、金子修介と特撮にゆかりの深い人が出演していますし、なかなかコアな配役に驚きました。
3人のうちショーンはロボットに、ヴィクラムは怪獣に、ミキは女神に変身して邪神と戦うというのは、当時の特撮愛にあふれているのでまだ納得できるのですけど、邪神集団との戦いがあまりにもチープ。割とZ級映画は嫌いでないのですけれど、ここで工夫があればもう一段階評価したのにと思いました。
日常の学園シーンもだらだら続いて、本編との絡みが薄い。ここが青春アクションとしてはマイナス。また、がっつり出てくる釈由美子が割と熱演している一方、比嘉クリスティーナは日本人留学生であまりにも片言の英語でちょっともったいない。このへんはヒロインの好みは特撮ファンによって違うのでしょうけど、ミキがもうちょっとしっかりしたヒロインだったら、もう一段階評価したのにと思いました。
アニメと特撮をうまく結びつけた特撮は、低予算の割には頑張っているなという印象。また、いきなりウルフルズの「ガッツだぜ」で始まるなどBGMも含めた日本愛には感服しまいた。また、ショーンの通う空手道場の道場主に、タイタニックの悪役ビリー・ゼインがでていたのはびっくり。
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