作品情報 2023年インド映画 監督:マニラトナム 出演:ヴィクラム、ジェヤム・ラヴィ、アイシュワリヤー・ラーイ 上映時165分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2024年劇場鑑賞232本
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【ストーリー】
チョーラ王国の皇太子アーディタ(ヴィクラム)との仲を引き裂かれたうえ、逃亡先のパーンディヤ国を滅ぼされ、チョーラ王国への復讐を誓う美女ナンディニ(アイシュワリヤー・ラーイ)。彼女の陰謀で、第2王子のアルンモリ(ジェヤム・ラヴィ)は逮捕され、護送中に船は嵐の中で沈没したが、彼は謎の老女(アイシュワリヤー・ラーイ二役)に助けられて無事だった。
一方、ナンディニの陰謀に気づいたアーディタは、わざと彼女の罠の誘いに乗る。王国内部も皇太子派、反皇太子派に割れており、このままでは内戦が起きかねなかった。一方、パーンディヤ国の残党はアルンモリが生きていることを知り、刺客を放つ…
【感想】
インド映画なのにダンスも派手なアクションもほとんどありません。アルンモリやアーディタが雑魚敵と戦う格闘は、オーソドックスすぎます。また、終盤に戦争シーンがあって、おっこれはと思ったけどあっさり終了。前編に比べるとちょっとこじんまりした感じ。
さらに、前編で話を広げすぎたのか後編はかなりご都合主義な所も目立ち、登場人物がほとんど説明なく心変わりしているところもしばしば。それでも、チョーヤ王家以外の悪役にも見せ場はたっぷりあるのが特徴。正直、日本人の感覚からするとナンディニの過去が可哀そうで、チョーラ王国滅びろと思っちゃうほどでした。まあ、これも史実なのでチョーラ王国は400年続くからそれを変えるわけにいかないのですけどね。
前編が終わった後、うっかりチョーラ王国の歴史を調べてしまったため、最後はどうなるかわかってしまったのはうかつ。それでも、途中で退場もそうですがラストのオチが意外すぎてびっくりしました。インドの人にとっては時代的に日本の源平合戦を描いているようでだれがどうなるのかわかっているのでしょうけど、海外の史劇をみるとこうした意外な展開は楽しみです。
後編も相変わらず登場人物は多すぎるうえ、男は皆ひげを生やして、女は皆インド美人なので、見分けるのに苦労しました。前編と併せると5時間以上の大長編なので、この人だれだっけとか、途中で消えたけどどうなったのだろうみたいな人も多かったし。それでも、タイトルロールのヴィクラムとアイシュワリヤー・ラーイ二の美男美女ぶりは強烈。2人の愛憎もつれた運命的な関係も最後まで堪能できました。
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