2024年07月11日

数分間のエールを

 若きクリエイターの情熱と挫折を描いているのですが、「ルックバック」と同時期の公開は痛かった。3Gキャラにもはまれず、眠気との戦いでした。


作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:ぽぷりか 声の出演:花江夏樹、伊瀬茉莉也、内田雄馬 上映時間68分 評価:★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2024年劇場鑑賞246本



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 【ストーリー】 
 高校生の朝屋彼方(声・花江夏樹)は、自作のMV作りに没頭していた。ある晩、ストリートミュージシャンの美しい歌声に衝撃をうけ、彼女のMVを作りたいと申し出るが逃げられてしまう。翌日、新任の教師、織重夕(伊瀬茉莉也)がやってきて驚いた。彼女こそ昨晩のストリートミュージシャンだったのだ。


 【感想】
 彼方のMV技術がどれほどすごいのかが、正直よくわかりませんでした。確かに映画のなかのMVはプロっぽいのだけど、それは実際にプロが映画製作に携わっているわけで、高校生が作ったMVというものが感じられません。曲の解釈違いで織重夕とぶつかるシーンもあるけれど、基本的に一方的な思い込みで熱く作るタイプとして描かれているので、そこから感動的なMVが作れるというのも不明。


 夕のほうも、ストリートミュージシャンを挫折して教師になったというテンプレ的な設定。挫折した彼女が彼方のMVとあって再び前に向かって歩こうという大筋も非常にありがちです。また、人間的にみて、その程度で挫折、復活できるなんてたいして重みを感じていないのではと、冷ややかにみえてしまいます。


 結局、「ルックバック」の2人の人生のすべてをかけているといった気迫や説得力が、彼方にも夕にも感じられず、ちょっとの才能があって美男美女だからすべてうまくいくといったあたりが苦手でした。3Dアニメも、彼方と夕など主要人物はともかく、背後で動くモブキャラとかいかにも予算がかかってなさそう。


 売れっ子花江夏樹はそつなくどんな役柄でもこなしますが、伊瀬茉莉也は最近少年キャラが印象的だっただけに、陰キャの女性もうまいなと思ってしまいました。夕の歌唱部分は菅原計が担当していますが、いかにも売れ筋の曲。
posted by 映画好きパパ at 06:04 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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