作品情報 2024年日本映画 監督:佐藤信介 出演:山ア賢人、吉沢亮、大沢たかお 上映時間146分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2024年劇場鑑賞264本
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【ストーリー】
野営中の信たち秦軍の飛信隊の前に現れた謎の男は趙国の総大将、ホウ煖(吉川晃司)だった。彼はたった一人で飛信隊を壊滅させ、信と羌カイ(清野菜名)も重傷を負い、趙の万極(山田裕貴)の追手から命がけの逃避行をすることになる。
羌カイは秦の大将軍、王騎と因縁の仲だった。その因縁について配下の昌文君(高嶋政宏)から聞いた秦王のエイ政(吉沢亮)は2人の宿命に思いをこらす。一方、信の仲間で軍師志望の河了貂(橋本環奈)は、偶然出会った親切な青年、李牧(小栗旬)と連れのカイネ(佐久間由衣)の正体を知り、愕然とする。
【感想】
前作の終わりからそのまま続いていますが、基本的には英雄たちが圧倒的に強いアクションを楽しむものなので、問題ないでしょう。意外だったのは最終章と宣伝しているのに、本作も中途半端な場面で終わってしまったこと。原作はまだまだ続いていますし、シリーズはどの作品もヒットしているけど、続編は作られるのでしょうか。
前半は信たちがひたすら強い敵から逃げ出すところ。仲間との絆を描いているとはいえ、信の活躍が皆無なのでちょっと長く感じました。中盤は王騎の過去の因縁話で、女将軍の摎(新木優子)との恋愛パートは、無骨な物語とはいえあまりにもとってつけた感じ。そして、後半の秦と趙軍の戦闘シーンは王騎と羌カイの一騎打ちや、大集団のバトルなどインド映画みたいで、ここは単純に楽しかった。つまり、3分の2ぐらいは個人的にいまいちだったのですね。まあ、主要人物以外あまりにも弱いのもインド映画やテレビゲームみたいだと割り切ればみられますし。
また、本作から本格的に登場するキャストは、吉川、小栗の男性陣はいいのだけど、新木、佐久間は正直言って、武人にはみえません。恋愛ドラマとかで彼女たちを見る分にはいいのだけど、発声も弱弱しいし、体格も女性っぽい。清野や橋本のようにアクション映画の印象も薄いですしね。
本来、全体的なストーリーからすると信が大将軍へ向けて覚醒するという、いわば転換期。もちろん、クライマックスの盛り上がりがあるとはいえ、このあとまだまだ続かなければという気がして、本作だけみると過去3作に比べてちょっと落ちる感じでした。
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