作品情報 2024年日本映画 監督:中前勇児 出演:剛力彩芽、尾上寛之、入江甚儀 上映時間94分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマ・ジャック&ベティ 2024年劇場鑑賞265本
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【ストーリー】
コロナ禍でリストラされた原かおり(剛力彩芽)は、階段でタクシー運転手の中山大輔(尾上寛之)とぶつかり、一緒に転げ落ちてしまう。気づいたときにはなんと、体と心が入れ替わってた。
かおりと中山は何とか戻そうとするがうまくいかない。仕事をしなければカネが入らないため、かおり(外見は中山)はタクシー会社に向かい、中山(外見はかおり)もタクシー会社で働くことになる。ところが、対策を2人で話し合っているところを、それぞれの恋人の加藤健一(入江甚儀)と千田恭子(君島光輝)に誤解されてしまい…。
【感想】
「転校生」「君の名は。」といった過去作のオマージュも踏まえつつ、大人の男女で交際相手もいることで、Hなことをどうするか、仕事をどうするかというところまで踏み込んだのが目新しい感じでしょうか。入れ替わった中山が女の体になった自分の胸をさわり、男の体になったかおりが自分の股間を触って驚くというのはこの手の映画のお約束なんでしょうね。
主筋となるドタバタは、剛力の軽妙な演技で笑わせてくれます。結構、下ネタのセリフもありましたが、彼女も30代で大人の女優ですもんね。半面、尾上は演出の問題かと思うけれど、必要以上に女性のよわっぽさを見せているのがちょっと違和感。体も心も女性だったころのかおりは、そんなにめそめそしていないだろうに。
ただ、ドタバタの割に話をまとめようとしているのと、金に困った女性時代のかおりが、これはいかがという手段を使うあたりの伏線も中途半端に放置されているのも、自分には合いませんでした。まあ、あまり細かいことを考えずに剛力の演技を楽しめばいいのですけどね。
もう一つ、コロナの真っ最中が舞台ということで、リストラやマスク着用の同調圧力など今では過去になったことが描かれているのも特徴です。そういえばそんな時代もあったということが思い出されました。モロ師岡、堀部圭亮や脇役に渋い俳優をそろえているのも、ちょっと意外でした。
【2024年に見た映画の最新記事】