2024年08月28日

フォールガイ

 ライアン・ゴズリングがスタントマンとなって悪に立ち向かう軽妙なアクション。予告編から敵は世界的組織かと思いきや、意外としょぼいのは笑いました。映画愛にもあふれており、エンディングロールのおまけ画像も素敵な作品です。


  作品情報 2024年アメリカ映画 監督:デヴィッド・リーチ 出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、アーロン・テイラー=ジョンソン 上映時間127分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ新宿  2024年劇場鑑賞298本



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 【ストーリー】
 スタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)は世界的スターのトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の吹き替えとして数々のアクションをこなしてきた。しかし、現場で大けがを追って引退。失意の彼は恋人のジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)をはじめ、映画界の友人の前から姿を消した。


 1年半後、レストランの駐車場係をしていたコルトのもとに、プロデューサーのゲイル・メイヤー(ハンナ・ワディンガム)から連絡が入り、現場に復帰してほしいと頼まれる。最初は断ったが、その映画がジョディの念願だった初監督作品で、彼女も心待ちにしていると頼まれOKする。ところが、ジョディはそのことを知らずにぶんむくれ。しかもゲイルから、トム・ライダーが行方不明になったので極秘に探してほしいと頼まれて…


 【感想】
 オリジナルは1980年代のテレビドラマシリーズで日本でも放映されたそうですが未見。「ジョン・ウィック」シリーズや「ブレット・トレイン」など軽妙なアクション大作が得意なリーチ監督はもともとスタントマンの出身。それだけにスタントマンら現場スタッフへの熱い思いと、スター俳優にぺこぺこする映画会社幹部への嫌悪があふれ出ています。


 予告編でも数々のスタントシーンが披露されていますが、ゴズリングも積極的にこなす一方で、日本人スタントマンの浅谷康ら本職のスタントマンも大活躍。劇中、ジョディがSFX嫌いと公言していることもあり、火薬の爆破シーンやビルの高い所から落下するシーンは、映画のなかの映画というメタ的な構造もあって、こんなふうにスタントマンは活躍するんだと感心しました。リアルの喧嘩も強いのかなあ。


 犬と協力したスタントや、なぜかカメオ的に出てくるジェイソン・モモア(本人役)とか、本当にユニコーンが出てきたりなど笑いどころもたくさん。映画業界が舞台なだけに、他の名画をところどころ小ネタに使うのも映画ファンとしてはうれしい限り。


 コルトはノリが軽いですが本心ではジョディに未練たらたら。一方でジョディは怪しい男をぼこぼこにするなどの豪傑なのにやはりコルトのことが忘れられず、この2人の妙に懐かしいようなラブコメぶりも見せ所。「ジョン・ウィック」「ブレット・トレイン」などに比べると、ラブコメの見せ場があるところも特徴で、個人的には気に入りました。


 唐突な女性アクションなどもありますが、本筋は非常にわかりやすい。警察が無能すぎるというのはお約束ですしね。アクションにハラハラドキドキ、ラブコメにきゅんとなって、クライマックスでスカッとできる。夏休みにふさわしい大作エンタメでした。大画面での鑑賞をお勧めします。


posted by 映画好きパパ at 06:05 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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