2024年08月31日

恋を知らない僕たちは

 ジャニーズ主演のキラキラ映画と期待度低く観てたら、ストーリーが意外とこってあって素直に面白かった。恋をするうれしさみたいな感情を思い出しました。


 作品情報 2024年日本映画 監督:酒井麻衣 出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ 上映時間111分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2024年劇場鑑賞303本



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【ストーリー】
 中学の同級生、相原英二(大西流星)と別所直彦(窪塚愛流)は親友同士。転校生の汐崎泉(莉子)は英二の幼馴染だが、直彦は思い切って告白して2人は付き合うようになる。英二は二人のことを祝福したが、自分でも気づかない泉への思いがあった。


 高校に入り、恋に一途となる性格の藤村小春(齊藤なぎさ)が、優しくしてくれた直彦のことを好きになる。泉と別れさせて自分の彼氏にしようと画策する小春の行動を、英二は防いでいた。ところが、成り行きで2人は付き合っているふりをすることになる。一方、英二のことを同じ図書委員の池澤瑞穂(志田彩良)が好きで、その瑞穂を英二、直彦の親友の瀬波太一(猪狩蒼弥)が好きだった。もつれあう6人の恋の行方は…


 【感想】
 大西がジャニーズ(今はジャニーズといいませんが)なので、早々に泉と付き合うキラキラ映画だと思っていました。ところが、英二は顔はイケメンでちゃらいのに、女性には臆病。当たって砕けろの直彦に先を越されてしまいます。この部分がまず意外でした。


 そして、高校シーンでは小春の行動を妨害しているうちに、自分の泉への気持ちに気づきます。この辺りは恋に初々しい高校生の発想という感じで、同じ男性ながらみていてキュンとしました。一方、自分の気持ちに正直すぎる小春と、自分の気持ちを推し隠して、親友の幸せのためといいつつ実はヘタレな英二との好対照が観ていて面白い。小春の行動をことごとく邪魔するシーンは思わず笑いが吹き出してしまいました。夏祭り、学園祭、クリスマスといったキラキラ映画特有のイベントも、微妙にひねっているのもツボに入ります。


 瑞穂と太一はメインの4人からはずれますけど、物語を展開させる重要なキャラになっています。4人の関係がこんがらがっているからこそ、こういう脇役の行動が重要で、猪狩、志田という深夜ドラマでは主役を張るクラスの俳優を配したことで物語が引き締まりました。ラストカットも実に意外で、ポイントが高い。良い意味で予想を裏切ってくれたキラキラ映画でした。


 美男美女そろいの出演者のなかでも、大西と齊藤はさすがの美男美女ぶり。齊藤は「明日、私は誰かのカノジョ」での好演も記憶に新しいですが、存在感がすごい。「推しの子」のルビー役も楽しみです。
posted by 映画好きパパ at 06:06 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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