作品情報 2023年韓国映画 監督:キム・ソヌン 出演:ユン・ギュンサン、キム・イェウォン、イ・テファン 上映時間85分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2024年劇場鑑賞320本
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【ストーリー】
ミンジョン(ユン・ギュンサン)は、マウンテンバイクサークルの友人らとともに従妹のヒョンジ(キム・イェウォン)の別荘がある雉岳山に宿泊し、山岳部での自転車競技を楽しむ計画を立てた。実は雉岳山ではかつて未解決のバラバラ殺人事件が起きたという噂があった。しかも、ヒョンジが幼いころに彼女の父親が別荘付近で行方不明となっており、その過去と向き合う意味もあった。
2人を含めた5人の男女は山奥の別荘に向かう。途中で休憩した建物で、謎の老婆から「山へ行ったら全員死ぬ」との警告を受ける。しかし、一行はそのまま別荘に到着。そこで怪異に襲われ、次々と命を落としていく…
【感想】
殺人鬼が山にいるのか、それとも悪霊かそれ以外の要因か。おどろおどろしいBGMとジャンプスケアを適度に織り交ぜつつ、次第に恐怖は高まっていきます。最近のホラーとしては珍しく、こいつは死ぬだろうなと思った人から、ホラーでは絶対にやってはいけない行動をして命を落とすというのは分かりやすい。
冒頭は街中でマウンテンバイクを颯爽と飛ばすミンジョンの姿からスタート。過去にトラウマがあるヒョンジをのぞいて、陽キャの面々が次第に恐怖で顔がひきつっていく様子は、いかにも王道。こういうふうに犠牲になるだろうと思った通りになるのですから、ホラーファンとしてはたまりません。最近は「サユリ」「デッドストリーム」といったアクションを交えた面白いホラーが続いていただけに、こういう一方的に若者を虐殺していくホラーもたまにはいい。
ただ、監督がホラーマニアなのかもしれませんが、ちょっといろんな要素をてんこ盛りにしすぎた感じがありました。そのため前半の落ち着いた感じから、中盤の恐怖に変わるところがやや舌足らず。さらに終盤は観客を喜ばせようとしたのだろうけど、中途半端に謎をちりばめた感じが否めません。上映時間をあと10分伸ばして、追加撮影すればいいのにと思いました。まあ、オチに老婆が出てくるのは結構、気に入りましたけど。
ノースターで低予算でしょうが、山中でのマウンテンバイクでのカーチェイスや別荘地下のセットなどは気合が入っています。それだけに、あとひとひねりあればもっと面白かったのにという気がして、もったいなかったです。
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