2024年09月18日

モンキーマン

 インド系俳優としてはハリウッドでもっとも活躍しているだろうデヴ・パテルが、主演、監督、原案、共同制作を手掛けたアクション。自分の好きなことをしたかったのはわかるのですけど、正直、粗ばかりが目立ちました。


 作品情報 2024年アメリカ、カナダ、シンガポール、インド映画 監督:デヴ・パテル 出演:デヴ・パテル、シャールト・コプリー、ソビタ・ドゥリパラ 上映時間121分 評価:★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎  2024年劇場鑑賞330本



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 【ストーリー】
 幼いころに住んでいた村を焼かれ家族を殺されたキッド(デヴ・パテル)は地下格闘場の選手として日銭を稼ぎながら、復讐を計画していた。村を焼いたのは、土地を手に入れようとするインチキ宗教家のシャクティ(マクラン・デシュパンデ)とその手先の警察署長ラナ(シカンダルケール)だった。


 地下格闘ではサルの神、ハヌマーンのマスクをかぶってモンキーマンと呼ばれたキッド。シャクティやラナが通う高級ホテルを突き止め、そこの従業員としてもぐりこむのだが…。 
 【感想】
ジョン・ウィックの制作陣に、「ゲット・アス」のジョーダン・ピールが共同プロデューサーになったと聞いて、どんなアクションが繰り広げられるか楽しみにしていたのですが、ストーリーが整理されてないうえ、暗い場所でのアクションが多く、なんだかなという感じ。せめて90分ぐらいにしぼっていれば良かったのですが。


 まず、地下格闘場パートと、キッドの復讐パートが今一つつながっていない。地下格闘場のオーナー役にシャールト・コプリーを起用しているのだから、いっそ、オーナーが警察署長の手先で、まずそこからぶっつぶすというストーリーだったらわかりやすかったのに。地下格闘場では強いのに、ラナには勝てないし、そのあとベスト・キッド的な特訓を地下格闘場とは無縁のところでやるのですから、単にパテルが入れたい要素を全部まぜただけにみえます。


 また、アクションもインド映画でさんざんアクションを見慣れているため、良くも悪くもない平板なものにしかみえません。ヒロイン的立ち位置にいるべきの美女シータ(ソビタ・ドゥリパラ)も何のために存在したのか分からない意味のなさ。終盤、キッドを助ける人もいるのだけど、これもアクションがよくわかりません。


 全体的に暗く、復讐の雰囲気をだしているのはわかりますけれど、それだけではなあ。パテルの出演作の中で本格アクションはこれが初めてなので、本人は満足しているのでしょうけど、やはりインドを舞台にしたアクション映画だと、こちらの求めるレベルも高くなってしまいます。
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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