作品情報 2024年アメリカ映画 監督:マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット 出演:メリッサ・バレラ、アリーシャ・ウィアー、ダン・スティーヴンス 上映時間109分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2024年劇場鑑賞348本
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【ストーリー】
6人のプロの犯罪者集団が、大金持ちの12歳の娘、アビゲイル(アリーシャ・ウィアー)を誘拐した。6人はこの日のために集められ、互いの本名も過去も知らない。だが、銃、格闘、ハッカーなどそれぞれ一流の腕を持った男女だった。
誘拐は無事終了し、人里離れた隠れ家に向かう。アビゲイルをベッドにしばりつけ、女性軍人のジョーイ(メリッサ・バレラ)が世話係となった。だが、アビゲイルは吸血鬼で、6人は一人一人襲われていく。屋敷の出入口は封鎖され、脱出は不可能。ジョーイたちは生き残りをかけてアビゲイルと戦うのだが…
【感想】
冒頭の誘拐部分が、アビゲイルがステージで白鳥の湖のバレエを踊る一方、6人がそれぞれプロっぽくふるまう姿をカットバックで映し出すなど、非常にテンポよい犯罪映画で、観ていてワクワクしました。本当はアビゲイルが吸血鬼だと知らないで観たらより驚いたでしょうが、ここを宣伝しないとホラーファンはこないでしょうし難しいですよね。
さらに、6人の男女は人種、性別、特技が違ううえ、キャラもたっていてすぐに覚えられます。いかに犯罪のプロといえども相手は吸血鬼なので力の差は歴然としているのですが、大半のホラーの犠牲者が一般人でなすすべなくやられて行くのに対して、本作のようにきちんと立ち向かい、しかも、吸血鬼の知識を総動員して対策を練るというのは、どこまで対抗できるのか、これまた観ていてワクワクしました。
しかも、最初の犠牲者のところは、割とオーソドックスなホラーっぽくとっていて、いつアビゲイルが襲ってくるのかドキドキしながら観られます。さらに、吸血鬼が退治されると体が木っ端みじんになって大量の血が噴き出すなど、スプラッターとしての要素も満載。怖さとゴアさがうまくまじっていて大満足。
一方、ブラックジョークも結構あります。吸血鬼の知識を総動員するところで、トワイライトみたいに恋に落ちればというなんの解決にもならないアイデアがでたり、アビゲイルがバレリーナということもあって、ジャンプして回転しながらキックするなどアクションもしっかりでていたり。アビゲイルが飛び蹴りすると、内心「行け、アビゲイルキックだ!」と叫んでいました。
犠牲になる順番も最初の一人は分かりやすかったのですが、あとは結構、予想を覆します。さらに、想像もつかない攻撃方法も。監督、主演が2022年版「スクリーム」のトリオなので、70〜80年代のホラーの有名作を想起させる場面もあって、ホラーファンにはたまりません。また、吸血鬼の造型ももとの美少女にちょっとメイクと牙をつけただけなので、これまた満足。
俳優も2022年版「スクリーム」のメリッサ・バレラ、「美女と野獣」「ゴジラ×コング 新たなる帝国」のダン・スティーヴンス、「ザ・スイッチ」のキャスリン・ニュートン、「猿の惑星/キングダム」のケヴィン・デュランドなど、この手の映画にぴったりで、それなりに知名度のある人たちを集めました。
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