作品情報 2023年イギリス映画 監督:ダニア・パスクィーニ、マックス・ギーワ 出演:カラム・シン、ケルヴィン・クラーク、ハナ・ジョン=カーメン 上映時間102分 評価:★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞349本
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【ストーリー】
ベンジー(カラム・シン)とトレイ(ケルヴィン・クラーク)の兄弟は、幼いころ、ダンス大会の帰りに後部座席で喧嘩をしていて、それに気を取られた運転中の母親が事故死したため、不仲になっていた。
高校に行かずにブレイキンチームで踊ってばかりのベンジーと、大学進学を目指す優等生のトレイ。二人の父親マーティン(ルシアン・ムサマティ)の誕生日に帰らないベンジーを呼び戻そうと、ブレイキン大会に現れたトレイは兄弟を対決する。その様子はSNSで話題になり、2人はブレイキン世界大会のイギリス代表候補として招待される。他の候補者と同様、代表チームのコーチ、ケイト(ハナ・ジョン=カーメン)に厳しい練習を課せられるのだが…。
【感想】
カラム、ケルヴィンはじめブレイキン関係のダンサーは俳優ではなくて実際のブレイキンの選手を起用しているそう。対戦する日本チームも同様です。だから、世界レベルのブレイキンのはずなんですが、「熱烈」のような熱さを感じませんでした。CGを使っていないのが原因かもしれませんが、やはりストーリーに入り込めなかったのが大きい。
「熱烈」はケヴィンという手ごわいライバルがいたので盛り上がったのですが、本作のベンジーとトレイの関係はごちゃとぎゃしていてよくわからない。仲が悪かったと思ったら突然和解して、一緒に踊るかと思ったら急にまた仲が悪くなる。マーティンとの関係も同様で、うやむやのうちに家族愛でごまかされてしまって、なんじゃこれはという感じです。
ケイトの指導もよくわからんし、大会についても、各国代表との競技になるのですが、いきなりフランス代表が優勝候補で、コーチ同士も因縁があるよう。しかし、終盤になってそんな設定を急にだされても、なんの面白味もありません。同じイギリスを舞台にしたダンス映画「ストリートダンサー」と比べても設定がペラペラ。
そして映画だからとベンジー、トレイには恋人っぽい女性がそれぞれいるのだけど、これまた何ら盛り上がりなし。はっきり言ってノイズにしかなりませんでした。せめて「熱烈」と上映時期がかぶらなければ良かったのにね。
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