作品情報 2024年韓国映画 監督:ユ・ヨンソン 出演:ジヨン、ソン・ジウン、キム・ヌリ 上映時間103分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2024年劇場鑑賞391本
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【ストーリー】
かつて人気女優だったスヨン(ジヨン)は飲酒運転で死亡事故を起こし、今は鳴かず飛ばずの身に。サイン会を開いても熱烈なファンという若い女性ジミン(ソン・ジウン)しか来ない状態。
住まいも生意気な後輩女優のガヨン(キム・ヌリ)と同居させられ、ストレスがたまる一方。そして、ある晩、とうとう禁じられた酒に手を出して、泥酔してしまった。目が覚めると胸に2本の包丁が刺さって倒れているガヨンの死体が。泥酔して自分が殺したのか、それとも外部からだれか侵入してきたのか、パニックになるスヨン。そこへ、何者かがガレージに侵入し…
【感想】
非常に陰鬱に撮影しており、スヨンとガヨンが住む豪華な住宅のほか、山奥の村の過去シーンを何度もフラッシュバックさせており、不穏な雰囲気をただよわせます。しかし、スヨンのとる行動が裏目裏目で、いくらパニックになったとはいえ、最初の段階で警察を呼んでいればこんな悲惨な目にあわなかったろうにと、ついつい笑ってしまいそうになります。
特に前半はスヨンの不遇ぶりを淡々と描いておとなしい一方、スヨンが切れると暴力衝動がある描写があり、不穏さが高まっていきます。そして、ガヨンの死や謎の侵入者の存在があかされた中盤以降は全力疾走で犠牲者がゴロゴロ。とうとう新たな登場人物がでるたびに、どうせこいつも死ぬんだろうと思わされるような展開に。最初にボタンを掛け違うとえらい目にあうな、とにやにやしながらウォッチしていました。無意味で怖くないジャンプスケアの多用も笑いどころ。
ただ、終盤の展開は、えっ、これで終わりなのというあっさり目。もっとその後のシーンがみたかった。さらに、エンドロール中のおまけ映像は完全に不要。よもやとは思うけど、続編とか考えているのでしょうか。ラストにもうワンシーンあって、おまけ映像を削除すれば僕の好みだったのにな。
日本では小規模公開で公式サイトもないのでわからなかったのですが、スヨン、ガヨン以外にも脇役が美人、美少女ぞろい。ジヨンは元T-ARAのアイドルで、これだけビジュアルのインパクトが強ければ韓国ではスマッシュヒットになったのはむべなるかな。一方で、男性はおっさんのオンパレードで、イケメンはゼロ。制作側はどういうキャスティングをしたのか不思議でした。
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