作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ウェストン・ラズーリ 出演:リオ・ティプトン、フィービー・フェロ、チャーリー・ストーヴァー 上映時間114分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2024年劇場鑑賞399本
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【ストーリー】
ワイオミング州の田舎町。少女アリス(フィービー・フェロ)は、ヘイゼル(チャーリー・ストーヴァー)・ジョディ(スカイラー・ピーターズ)兄弟と3人組となり、まだ小学生なのに万引きをはじめ悪さを平然とする悪ガキたち。盗んだゲームをしようとしたところ、ヘイゼル兄弟の母(ダニエル・ヘトマー)に家のテレビを禁止される。条件として、病気の母のためにパイを作ることになった3人はスーパーに行くが、卵の最後の1パックを意地悪な大男のジョン(チャールズ・ハルフォード)に横取りされる。
怒った3人はジョンのあとをつけて卵を取り返そうとする。ところが、ジョンは悪い魔女(リオ・ティプトン)の手下だった。一方、魔女の幼い娘のペダル(ローレライ・オリヴィア・モート)は母親から虐待を受けていることもあり、仕返ししようと3人の悪ガキたちと手を組む。
【感想】
悪ガキたちが魔女と対決するというのは、児童文学の傑作「大どろぼうホッツェンプロッツ」などでもおなじみの構図。ただ、アリスたちは小学生なのにバイクを乗り回すは、堂々と倉庫に万引きに入るはあまりの悪ガキぶりにちょっとひいてしまいました。
一方、魔女も他人を従わせる能力があるくせに、悪ガキたちや警官にはそれが通用しないという中途半端なもの。さらに、ペダルも虐待といっても、本人がとんでもないわがままで、いやそれはしつけのうちだろうと、悪い魔女に同情したくなる逆恨みぶり。なんだかなあと思ううちに、何となく話は進んでいきます。
まあ、子供だから純真というのは大人のファンタジーで、悪ガキでもやむを得ないとはいえ程度がねえ。一方、悪ガキだからこそ、反発心や行動力で魔女に対抗できるというのはわからないでもないのだけど。なんか不思議な感じで観ていました。
それでも、子役たちのくるくる変わる表情や得意満面なポーズなどを観ていると、まじめに憤慨するのがばかばかしくなる可愛さがあります。また、ワイオミングのいかにもアメリカの農村という適度に寂れた感じも、ゲーム機やスマホがでているから現在の話なのにどこかレトロ感があって良かったです。
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