作品情報 2023年フランス映画 監督:セバスティアン・ヴァニセック 出演:テオ・クリスティーヌ、ソフィア・ルサーフル、フィネガン・オールドフィールド 上映時間106分 評価:★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2024年劇場鑑賞403本
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【ストーリー】
パリ郊外の古い団地に住むカレブ(テオ・クリスティーヌ)は、アフリカから密輸された珍しい蜘蛛を手に入れる。爬虫類や虫が大好きで、部屋で飼育しているカレブは、とりあえず靴の箱にいれるが、箱に穴が開いて蜘蛛は逃げ出してしまった。
実は蜘蛛は猛毒をもっているうえ、天敵である人間と出会うと巨大化する性質を持っていたのだ。団地の配管でまたたくまに増殖した蜘蛛は住人を次々と襲う。一方、未知のウイルスだと判断した警察は団地を封鎖し、住民の脱出を防ぐ。カレブは妹のマノン(リサ・ニャルコ)やマノンの恋人でカレブの元親友のジョルディ(フィネガン・オールドフィールド)らとともに生き残りをかけて必死に戦うのだが。
【感想】
「ミスト」や「クローバーフィールド」で蜘蛛型の怪物に襲われた人間から大量の蜘蛛が発生するシーンはありましたが、最初から最後まで蜘蛛型モンスターと対決するという作品はあるようでなかったかもしれません。まあ、気候の影響か、天敵である人間に襲われたからか、短時間で小さな雲が人間と同じくらい大きくなるのは笑っちゃいましたが。
蜘蛛をひたすら移すことで怖さ、気持ち悪さをうつしだしているものの、設定はがばがば。例えば、蜘蛛は光を浴びると動きがとまるという設定が後半、脱出にあたって需要になってきますが、前半は普通に明るい部屋でも動いていたような。
また、カレブが一番悪いうえ、妹たちの脱出にも最初は反対して、事態を余計悪化させたのに、最後まで平然としているといのは観ていてイラっと来ました。通常、仲間だけ助ければあとはどんな犠牲がでてもいいというのは悪役の行動ですしね。
団地が貧しい移民の巣窟になっていて、警察からも簡単に切り捨てられるというのは、フランスの社会問題を背景にしているようです。しかし、同種作品は「レ・ミゼラブル ..」はじめ、何本も放映されているからなあ。逆説的に日本がいかに平和だということを実感させられました。
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