2024年11月09日

トラップ

 シャマラン監督の新作で、途中までよかったのですが、終盤は警察のダメダメさがしつこくて失笑しました。歌手役はシャマラン監督の娘ですが、歌唱力、ビジュアルともに熱演でした。


 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・ナイト・シャマラン 上映時間105分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北  2024年劇場鑑賞404本



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 【ストーリー】
 ティーンの娘ライリー(アリエル・ドノヒュー)が良い成績をとったご褒美に、世界的な人気歌手レディ・レイブン(サレカ・ナイト・シャマラン)のコンサートにいったクーパー(ジョシュ・ハートネット)は、会場の警備が以上に厳しいことに気づく。


 実はFBIが連続殺人犯のブッチャーがコンサートに来ていることをつかみ、コンサートそのものが逮捕するための罠だったのだ。何とクーパーこそがブッチャーであり、包囲されて絶体絶命のピンチから逃れようとするのだが…。


 【感想】
 コンサート自体がトラップというのは、さすがはシャマランというアイデア。また、娘が扮するレイブンの歌唱シーンもたっぷりあって、親としても楽しく撮影していたのではないでしょうか。コンサートの曲の最中にあんなにコンコースがにぎわうかとか、セキュリティがばがばのスタッフなどツッコミどころはありましたけど、警察の仕掛けた罠からどうやって脱出するのか、クーパーが凶悪犯なのに、ドキドキしながらみてました。自分一人だったら脱出は簡単でしょうが、ライリーに気づかれずにということで、ハードルがぐんと高くなります。


 サイコパスの殺人犯というと、孤立したおかしな男というイメージがありますが、クーパーは年頃の娘ライリーや妻のレイチェル(アリソン・ピル)とも仲良しで、消防士として周囲からの信頼も厚い。実はこういうどこからみても理想的なアメリカンパパがサイコパスというのは結構怖いかもしれません。筋肉がっちりのジョシュ・ハートネットのスマイルも、いかにもアメリカの理想的な感じで、なんとも皮肉な配役です。


 そのライリーが、警察に追い詰められながらも主人公のご都合主義もあいまり、次々と窮地を切り抜けるのはスリリング。クーパーの奇想天外な脱出計画は拍手でした。ただ、よくよく考えると、その後にどうなるのか考えずに、行き当たりばったりがうまくいっただけ。まあ、柔軟、臨機応変に切り抜けられるといえばそんなもんでしょうけど。


 ただ、終盤になると似たようなパターンが多くなり、どうせこうなるだろうというシーンが続くのがちょっとがっかり。まあ、着地の仕方は難しいとは思うのですけど、エンディングロール中の最後のオチも含めて、今一つインパクトにかけたのは否めません。それでも、アリエル・ドノヒューとサレカ・ナイト・シャマランがともに爽やかな印象だったのは満足でした。でも、リアルだったらライリーは人生で最良で最悪の日になったわけでなんとも可哀そうかも。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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