2024年11月10日

スマホを落としただけなのに 最終章〜ファイナルハッキングゲーム

 スマホを落とした女性が、連続殺人犯の浦井(成田凌)に狙われるという人気シリーズの3作目。原作小説は今夏、最新刊が出たばかりなのに、映画は最終章をうたっているけどどうなるのでしょうか。


 作品情報 2024年日本映画 監督:中田秀夫 出演:成田凌、千葉雄大、クォン・ウンビ 上映時間116分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎  2024年劇場鑑賞407本



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 【ストーリー】
 天才的なハッカーで猟奇殺人犯の浦野善治(成田凌)は前作で脱獄したあと、韓国に潜伏していた。しかし、韓国のテロ組織幹部キム・ガンフン(大谷亮平)に見つかり、東京で開かれる日韓首脳会談で韓国大統領を暗殺するよう命じられる。ガンフンは女性秘書のスミン(クォン・ウンビ)を監視役として浦野に密着させた。


 一方、1作目で浦野を逮捕した神奈川県警の加賀谷(千葉雄大)は、内閣官房セキュリティ対策室に出向していた。そこへ警視庁公安総務課長の兵頭(井浦新)から、日韓首脳会談がテロ組織に狙われていることを聞かされる。浦野が日本政府のネットワークをハッキングしたことから、テロ組織に浦野がいると判断した加賀谷は、兵頭と韓国へ渡る。


 【感想】
 1作目のメイン登場人物だった田中圭、2作目のヒロインの白石麻衣も登場。1作目のヒロインの北川景子も本人の演技こそないものの、回想シーンは何度もあるので、シリーズを全部見たほうが楽しめますが、さして奥行きのある内容ではないので、本作だけでもわかるでしょう。


 韓国パートで大谷や佐野史郎が韓国人役で韓国語しか話さない役。その割には本作のメインヒロインで、浦野と愛憎がもつれあう中になるスミンは韓国のアイドル出身のクォン・ウンビを配するという謎の配役。韓国でも公開するのならば、大谷、佐野の役柄は韓国人俳優でもよかったのかもしれません。あと、朝ドラ主演が決まった高石あかりがアクションを封印しての脇役ででているのも目につきました。


 中田監督作品ということで、予想の範囲内のでき。冒頭、浦野にネットでハッキング手法を教わったストーカー男がでてきますが、これがいかにも変人という描写で、中田監督のヒット作「デス・ノート」のエルの劣化版といったところ。「トラップ」でサイコパスをいかにもアメリカ主流の陽気な白人男にしたようにすればいいのに、いまだにハッカーというとこういう演出というのは笑ってしまいました。


 また、後半になると加賀谷と浦野の対決が始まりますが、まったく理解不能なことに、逃亡中の浦野のもとに、なぜか大勢の登場人物が寄ってきます。まさか天才ハッカーなのにGPSで位置情報がだだもれということはないでしょう。なんか、典型的なご都合主義でいかにもチープに思えてしまいました。それに鬼畜ぶりを極めた浦野が、スミンと徐々に近づいていく描写も、悪くはないのだけどなんか違和感。大ラスのオチだけは、思い切りツボにはいりましたけど、全体的には可もなく不可もなくというところでしょうか。


posted by 映画好きパパ at 20:24 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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