2024年11月11日

DOG DAYS 君といつまでも

 「犬好きには悪い人がいない」を地でいったような韓国映画。僕も犬好きで終盤は良かったのですが、序盤は登場人物たちの行動が鬱陶しすぎてイラっとしました。 

 作品情報 2024年韓国映画 監督:キム・ドクミン 出演:ユン・ヨジョン、ユ・ヘジン、キム・ユンジン 上映時間120分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル  2024年劇場鑑賞408本



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 【ストーリー】
 雑居ビルのオーナー、ミンサン(ユ・ヘジン)は犬嫌い。1階の動物病院院長のジョンア(キム・ソヒョン)が、野良犬でチワワの子犬に車長と名付けて餌をやるため、車長が糞をまき散らすのに激怒。2人は犬猿の仲に。


 ジョンアの動物病院に通う世界的な建築家のミンソ(ユン・ヨジョン)は夫に先立たれた老婦人。飼い犬のフレンチブルドッグのワンダだけが唯一の家族だが、散歩中に心臓発作で倒れてしまい、自分だけが救急車で運ばれワンダは行方不明に。退院後、彼女が倒れたのを発見して通報した食品配達員のジヌ(タン・ジュンサン)とともに探すが行方不明。そのワンダは飢えと雨で苦しんでいたところを、幼い少女ジユ(ユン・チェナ)に助けられる。実は孤児の彼女はソニョン(チョン・ソンファ)とジョンア(キム・ユンジン)夫妻に養子に迎えられたばかり。養父母は孤独なジユを慰めるために、その犬を飼うことにする。


 一方、海外にボランティアに出かけた恋人スジョン(キム・ゴウン)の留守中、ゴールデンレトリバーのスティングを預かったミュージシャンのヒョン(イ・ヒョヌ)の前に、スジョンの元カレ、ダニエル(ダニエル・ヘニー)が現われ、スティングを返すように要求する。


 【感想】
 人と犬をめぐるハートフルな群像劇。クライマックスはクリスマスということで無理やりロマンティックな話も盛り込んでおり、ちょっと詰め込みすぎの感じもしますが、観ていてほっこりします。とくにジユのけなげさはあざといほどで、動物と子役に勝てないというのはよくわかります。


 4つのストーリーが徐々に絡み合い、最初はまったく関係ないと思われた登場人物たちがクライマックスで集合するのは、グランドホテル形式のお手本ともいえる脚本。半面、犬好きが講じたのか、序盤のミンサンとジョンアの喧嘩はどう考えてもミンサンは被害者なのに、ジョンアやミンソが一方的に責め立てるのはいらっときました。


 しかし、その喧嘩があったからこそ、ミンサンは自分が本当は犬好きだった温かい心を思い出します。また、不動産会社に勤める彼は、ジョンア、ミンソからヒントをえて、自分の本業にも役立てます。途中から絡んだ登場人物たちは、突っ込みたくなるほど好い出来事が循環していくのだけど、これもクリスマスの奇跡と考えればOKかな。僕自身、子供のころに犬を飼っていたので、また犬を飼いたくなったけど、劇中でも老犬の安楽死の場面があって、そのお別れを考えると無理かな、なんていろいろ考えちゃいました。


 「ミナリ」で米アカデミー助演女優賞を得たユン・ヨジョンに、韓国映画界には欠かせないユ・ヘジン、「シュリ」のヒロインのキム・ユンジン、「ビニールハウス」で韓国の映画賞を総なめしたキム・ソヒョンをはじめ、豪華出演者が肩の凝らないヒューマンコメディに出ているというのも見どころ。でも犬と子役のほうが印象が深かった。エンディングロールにメインキャラクターが写真入りで登場するなか、トリが犬たちだったのも納得です。韓国は犬食が禁止されてまだ日が浅いですけど、ペットの犬の数が日本よりもはるかに多いのはびっくりしました。
posted by 映画好きパパ at 06:14 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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