2024年11月30日

てっぺんの剣

 戦国時代の女性剣士が現代にタイムスリップして剣道選手になるというストーリー。同じく武士がタイムスリップする「侍タイムスリッパ―」と同時期公開になったので、どうしても見比べてしまいます。北乃きいの頑張りぶりは感動するけど、侍タイムスリッパ―のほうがうまかったかな。公開時期の運が悪かったかも。


 作品情報 2024年日本映画 監督:浜本正機 出演:北乃きい、本郷奏多、松原智恵子 上映時間106分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キネカ大森  2024年劇場鑑賞435本



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 【ストーリー】
 戦国時代の豊後の国(現在の大分県)。女剣士の山本結衣(北乃きい)は攻め滅ばされた城から落ち延びた千尋姫(熊崎晴香)を護衛中に追手に捕まるが、その時に異変が起き、気づいたら現代の大分の焼酎メーカー、藤居酒造の酒蔵にいた。若社長の藤居正人(本郷奏多)は怪しむが、祖母で会長の裕美子(松原智恵子)の計らいで行き場のない結衣は藤居酒造に寝泊まりすることになる。


 正人は両親が事故死したため、急に社長となり売れ行き不振に焦っていた。かつては正人が中心となって強かった藤居酒造の剣道部も、経費節減のため廃部にしようとした。結衣は一宿一飯の恩義を返そうと、剣道部員を鍛えることにする。そして、正人とライバルメーカーで剣道実業団日本一になった、宅磨酒造との対決に勝てば部を存続させると約束するのだが…


 【感想】
 往年の美少女北乃きいも、近年観た「なつぞら」「育休刑事」などでは失礼ながら小太りで年齢以上に老けたイメージがありました。しかし、今作では可憐で凛とした美人剣士を熱演。エンドロールを含めて走るシーンが多いのですけど、現代風の走りではなくて袴の裾を持つ時代劇風の走りで疾走する姿はとにかく格好いい。また、高校の女子剣道部員を演じた「武士道シックスティーン」の印象を想起させる剣道シーンも、見ごたえがあります。


 また、全日本剣道連盟の協力で、剣道シーンも本番さながら。宅磨酒造のエース、宅磨浩成役の天野浩成が実際に剣道三段、藤居酒造剣道部員役のチャンカワイが三段、福山翔大が二段、監督役の秋野太作が初段と、実際の剣道経験者を脇に揃えています。本郷も数々の時代劇で活躍しており、構えはさすが。撮影も独白するシーンでは俳優の面を外すなど工夫を凝らしています。一方で、剣道があまり身近なスポーツでないためか、いかにも解説のために登場した新聞記者など、ちょっとありがちなキャラが散見されたのはマイナス。


 ただ、今一つ話に乗り切れなかったのが、結衣と正人の恋をはじめ、コメディチックな男女関係に余計な時間をとってしまったこと。特に結衣と正人の恋は尺の関係か、ずいぶん都合よく進むなあと弾いてみてしまいます。さらに、ライバルキャラが正人のライバルの立ち位置で、結衣のライバルが存在しなかったことも、盛り上げを一つ欠きました。せめて正人と対決してコテンパンにやっつけるシーンとかあればなあ。


 また、タイムスリップものの定番ともいえる現代で戸惑うシーンも、「侍タイムスリッパ―」と比べれば今一つ。同じ、現代の食べ物を初めて食べるシーンで比べると、差がわかります。本作の方が有名俳優を取りそろえ、浜本監督もベテランなのになあ。ともあれ、大分愛と剣道愛は伝わりますし、ちょっとふれたけどエンドロールとともに流れるおまけシーンはほほえましい。また、居酒屋の女将役で八代亜紀が登場し、本作が遺作となりました。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(1) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
斬 突 叩 
Posted by at 2025年12月21日 21:04
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