作品情報 2024年日本映画 監督:奥山由之 出演:広瀬すず、草なぎ剛、神木隆之介 上映時間86分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:テアトル新宿 2024年劇場鑑賞439本
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【ストーリー】
公園に1つだけ残っているベンチ。幼馴染で友達以上恋人未満の男女(広瀬すず、仲野大賀)は、思い出を語り合う(エピソード1、5)
ベンチに座ったカップル(岡山天音、岸井ゆきの)は些細なことから別れ話に発展する。それを聞いていた中年男(荒川良々)がツッコミはじめ(エピソード2)
ベンチの周りで喧嘩を始める姉妹(今田美緒、森七菜)。実は喧嘩には深いわけがあって(エピソード3)。
ベンチを調査する役所の職員2人(草なぎ剛、吉岡里穂)の会話がかみ合わない。実は2人は宇宙人だった。実はそういう内容の映画を、若手監督(神木隆之介)が撮影していた。実は…(エピソード4)
【ストーリー】
よく言えばフリーダム、率直に言えば会話劇にフォーカスしようとして、空回りしている感じ。特にエピソード3の姉妹は怒鳴りあっていてセリフも聞き取りずらい氏、そもそも怒鳴りあう意味も不明。エピソード2の岸井も、妙に理屈をこねくり回して観ていてイラっとします。
また、ベンチが思い出と結びついているエピソード1、5、ベンチに重要な役割があるエピソード4はまだしも、2と3は無理くりにベンチに結び付けている感じ。例えば別れ話はベンチでなくても河原に座っても成り立つでしょう。
脚本家も豪華で1と5はドラマ「silent」の生方美久、3は劇作家の根本宗子など。ベンチを各脚本家が自由に膨らまして描いています。個人的には奥山監督が手掛けた4が一番のお気に入りですけど、各エピソードとも豪華俳優陣による自主製作映画という域をでません。まあ、ギャラ以外にほとんどコストはかかっていないだろうし、こういうタイプの作品はあってもおかしくないと思いますけど。
3をのぞけば、出演者がみなナチュラルな感じの演技をしており、その中でも草なぎの、絶対あり得ない状況なのにナチュラルに演じているというのはすごみを感じました。一方、3は今田、森のパブリックイメージを壊すような役柄に取り組んでいますが、ちょっと過剰演技なところが鼻につきました。同じ監督でも演出次第なんですね。
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