作品情報 2024年アメリカ映画 監督:デイミアン・レオーネ 出演:ローレン・ラヴェラ、デヴィッド・ハワード・ソーントン、ジェイソン・パトリック 上映時間121分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2024年劇場鑑賞442本
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【ストーリー】
ピエロ姿で殺人を繰り返す謎の存在、アート・ザ・クラウン(デヴィッド・ハワード・ソーントン)。前作で何とか生き残ったシエナ(ローレン・ラヴェラ)は、精神病院から退院し、叔母夫婦(マーガレット・アン・フローレンス、ブライス・ジョンソン)の家に引き取られる。シエナの従妹にあたる少女、ギャビー(アントネラ・ローズ)は彼女のことを崇拝している。
一方、アート・ザ・クラウンは、1作目で生き残ったヴィクトリア(サマンサ・スカフィディ)を依り代として復活。次々と虐殺を繰り広げる。そしてクリスマスイブの夜、とうとうシエナに目をつけて襲ってくるのだが…
【感想】
1作目はアート・ザ・クラウン(以下アートくん)が人間なのか超自然的な存在なのかクライマックスまで不明だったので、被害者が逃げ切れるもしくは対決できるか、良い意味で緊張感がありました。しかし、2作目で超常現象的な悪魔となって、天使のコスプレをしたシエナと対決することになり、なんか、よくある展開になったなと思ってました。
3作目は演出に結構不満があります。冒頭、アートくんがクリスマスイブの夜に幼い少女を含む一家を惨殺するシーンから始まり、老若男女問わず犠牲にしていくとわかったのは良かったのですが、その後、絵柄的にはむさいおっさんばかり襲っていきます。ホラー映画はスクリームクイーンというように、やはり若者を襲わないとつまらない。さらに、モブのおっさんを襲うシーンが長いのに対して、重要人物を襲うシーンがばっさり削られていたのも驚きました。
一応、とってつけたように最後の方で若者を襲って、男の方はマッパで股間からチェンソーでずたずたにされるシーンはあるけど、やはり1作目の若い女性をマッパにして逆さ貼り付けにして股間から真っ二つにするインパクトには及びませんでした。そういえば、本作のエロ要素は著しく低下していましたが、シエナが縛られるシーンは着衣なのにエロくみえらのは、アートくんの願望も入っていたのでしょうか。また、子どもを大量虐殺するシーンも、子ども相手のせいか残虐性があまり見られなかったのもちょっと不満。
一番の不満は、1作目の驚きと違って、2作目からはシエナが完全に悪の化身と対決するヒロインになってしまって、シエナ対アートくんになってしまったこと。ローレン・ラヴェラは良い女優と思いますけど、ある種の勧善懲悪、でも悪は完全には滅びないというのは、何作も続編が続きそう。実際に4作目がありそうな終わり方でした。やはり次回は冒頭でシエナがばっさりとやられてしまって、次にどうなるかわからないストーリーテリングの高さを希望します。ここまでスプラッターをやられると笑うしかないので、本シリーズは文句をいいつつも継続鑑賞していくつもりです。
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