2025年01月08日

私にふさわしいホテル

 日本を代表するコメディエンヌのんが才人の堤幸彦監督の演出とうまくはまり、肩の凝らないコメディができました。舞台となる山の上ホテルは現在、改装中で宿泊できないのが残念です。


 作品情報 2024年日本映画 監督:堤幸彦 出演:のん、田中圭、滝藤賢一 上映時間98分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2024年劇場鑑賞470本



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 【ストーリー】
 1980年代、売れない作家の中島加代子(のん)は新人賞を受賞してデビューしたものの、大御所作家の東十条宗典(滝藤賢一)に酷評され、鳴かず飛ばず。古くから文人御用達であこがれの山の上ホテルに泊まって、新作を執筆しようとする。


 そこへ、大学の先輩で大手出版社の編集部員、遠藤道雄(田中圭)が差し入れをもって現れる。大喜びする加代子だが、実は同じホテルに東十条が宿泊しており、遠藤の差し入れも彼のためのものだったのだ。怒りに燃える加代子は、東十条の締め切りが明日だということを知り、思いもかけない手段で執筆を妨害しようと企み…。


 【感想】
 打算的だけど傍から見ればそこですら可愛いという若い女性をのんが好演。逆に言うと、そういう役柄しか最近見ないような気もするのだけど、それでも彼女の存在により、にやにや笑えるコメディになりました。


 弱者が大物を想定外の手段でぎゃふんといわせるというのは王道のエンタメ。さらに、作家同士ならではの復讐の仕方も笑える方法で罪がない。やられた東十条自身も、怒りつつも加代子との対決を楽しんでいるわけですから、観客からするともっと楽しくなるわけです。


 さらに、遠藤が曲者で、作家同士で通じることも編集者には通じないことがある。この3人のデコボコ騒動は観ていて飽きませんが、上映時間が短いだけにちょうど良い腹持ちで終わります。堤監督らしいなと思うのは、若村麻由美、田中みな実、高石あかりといった女性陣を、うまい具合にコメディに当てはめていること。彼女たちはのんとは逆に、普段とは違った役柄でそれが物語に良い味をだしています。決定打はカリスマ書店員役の橋本愛。「あまちゃん」でののんとのコンビは、もはや伝説的ですが、その関係を逆手にとったような配役も、ツボに入りました。


 そして、何より山の上ホテルが全面的に協力しているのがいい。正直、ホテルが、こんなセキュリティゆるゆるで大丈夫なのかと思わせられる部分もありましたが、それを含めて文学に造詣の深いホテルならではの懐の深さでしょう。柚木麻子の原作も読みたくなりました。


posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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