2025年01月10日

神は銃弾

 2025年の鑑賞1本目。このミステリがすごい(2002年版)で1位になったハードボイルド・ミステリの名作をベテラン、ニック・カサヴェテス監督が映画化。花火をバックにしたアクションシーンはしびれるほど格好良いのですが、原作通りかもしれないですが、真相が唐突すぎて、ちょっとテンションが下がってしまいました。


 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ニック・カサヴェテス 出演:ニコライ・コスター=ワルドー、マイカ・モンロー、ジェイミー・フォックス 上映時間156分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞1本



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 【ストーリー】
 保安官事務所で事務の仕事をしているボブ・ハイタワー(ニコライ・コスター=ワルドー)。ある日、元妻のサラ(リンゼイ・ハンツル)と再婚相手のサム(コラ・オラシジ)が惨殺され、最愛の娘ギャビ(クロエ・ガイ)が誘拐されてしまう。


 捜査が難航する中、リハビリ施設に入っている女性ケース・ハーディン(マイカ・モンロー)が、自分が元いた悪魔崇拝のカルト教団のリーダー、サイラス(カール・グルスマン)たちの仕業だと情報を提供する。だが、カルト教団はよそものを受け付けないため、ボブはギャビとともに教団に潜入して、捜査をすることに。


 【感想】
 悪魔崇拝のカルト教団っていかにも20世紀末の作品らしいですが、現在もいるのでしょうか。全身に入れ墨をいれて殺人などの違法行為を平然と行う。実際にこんなのに狙われたら、一般家庭はどうしようもないわけですが、ギャビたちが襲われるシーンは最近日本でも相次いでいる凶悪強盗を思い出しました。


 ボブは保安官事務所にいるとはいえ、捜査の経験はなく、上司のジョン・リー(ポール・ヨハンセン)は制止しようとします。しかし、娘の行方を捜すのに必死の彼はそれを振り切り、自ら入れ墨を入れて教団に潜入しようとします。この入れ墨師にアカデミー賞俳優のジェイミー・フォックスが起用され、なんでこんな脇役にと思う一方で、彼だからこその存在感は伝わりました。


 さて、捜査の方ですがアメリカとメキシコの国境の町を舞台に、荒れ果てた地でのハードボイルドが続きます。しかし、行きつ戻りつみたいなところもあり、なんで、さっさと本丸にいかないのかイラっとする部分も。そして、イラっとしたときに唐突な暴力シーンが挿入されるというのが繰り返され、2時間半の長時間でも退屈せずにすみました。特にクライマックスのアクションは、急に強くなったボブはご都合主義的とはいえ、観ていてテンションがあがります。


 それだけに真相はちょっと残念。唐突さと消化不良が否めません。ハードボイルドだからすっきりしない結末もありとはいえ、それだったらもうちょっと伏線を張るとかしてほしかったかな。後になって振り返ると、美人女優のマイカ・モンローの入れ墨姿のほうが印象的かも。
posted by 映画好きパパ at 06:07 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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