2025年01月11日

ビーキーパー

 みんな大好き、ジェイソン・ステイサム無双のアクション劇。この手の作品としては背景が割としっかり描かれていて、なんとも現代的かつビターな感じでした。

 作品情報 2024年アメリカ、イギリス映画 監督:デヴィッド・エアー 出演:ジェイソン・ステイサム、エミー・レイヴァー=ランプマン、ジェレミー・アイアンズ 上映時間105分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南  2025年劇場鑑賞2本



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 【ストーリー】
 アメリカの片田舎で養蜂を営むアダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)は頑固で人嫌いだったが、温厚で親切な大家の老婦人、エロイーズ(フィリシア・ラシャド)にだけは心を開いていた。


 ところがエロイーズがパソコンの詐欺で全財産をだまし取られ自殺。彼女の娘でFBI捜査官のヴェローナ(エミー・レイヴァー=ランプマン)はアダムが殺害したと逮捕する。疑いはすぐに晴れたが、アダムは詐欺組織へ復讐を誓う。実はクレイは引退したCIA秘密組織の伝説のエージェント、ビーキーパーだったのだ。さらに、詐欺組織の裏にはとんでもない大物がいることがわかり、クレイの孤独な戦いは続く…


 【感想】
 とにかくジェイソン・ステイサムが強すぎて、FBIのSWATだろうが海軍特殊部隊のNavy SEALsだろうがまったく歯が立ちません。それでも、敵を指揮するのが前CIA長官のウエストワイルド(ジェレミー・アイアンズ)とあり、次から次へと敵が現れてきます。


 この手の作品として珍しいのは、犠牲となるのは家族でも何でもない老婦人。しかも、パソコンを利用したフィッシング詐欺というのは現実でも社会問題になっているということ。日本でもこうした組織にステイサムが乗り込んで壊滅してくれればスカッとするのですが、現実はままならない。その分、映画で彼が大活躍というわけです。何しろ詐欺組織のコールセンターにガソリンをもって乗り込むわけですから。


 単純なアクションにとどまらないのが倒す敵が悪者だけでなく、FBIやシークレットサービスの係員も平気で倒していること。直接的なヘッドショットとかないにしても、あそこまで大暴れしていたら確実に死んでいるでしょう。よくある腐ったアメリカ政府の高官だけではなくて、ある意味政府そのものを敵に回しているわけで、アメリカのアクション映画としては珍しいかも。「スーサイド・スクワッド」のデヴィッド・エアー監督ならではの描写かもしれません。また、ラストカットもこの手の作品としては珍しい終わり方。
 
 まあ、難しいことは考えずにステイサム無双を楽しめば良いのです。冒頭でスズメバチを駆除していましたが、庶民を苦しめる悪い人間は同じように駆除。邪魔するやつも駆除します。続編を作ろうと思えば可能な感じで、その場合は観てみたいかな。ステイサム作品のなかでもトップクラスの死体がごろごろの景気の良さ。テンポも良く、上映時間も短めで新年から満足しました。


posted by 映画好きパパ at 06:13 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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