2025年01月17日

劇映画 孤独のグルメ

 松重豊がひたすら飯を食うだけのテレビドラマを松重自身が脚本、監督となって映画化。肩の凝らないエンタメとなっており、飯テロの異名の通り、観ていて腹が減りました。


作品情報 2025年日本映画 監督:松重豊 出演:松重豊、杏、内田有紀 上映時間110分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞7本



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【ストーリー】
 雑貨商の井之頭吾郎(松重豊)は、かつての恋人の娘で今はパリ在住の松尾千秋(杏)から、病気の祖父一郎(塩見三省)が子供のころ食べていたスープを食べさせたいという。しかし、そのスープはどんなものか検討すらつかなかった。一郎は五島列島出身のため、吾郎はさっそく五島に飛んで食材を見つけようとする。


 ところが、嵐に巻き込まれて遭難した吾郎が気が付くと、韓国の島に流されていた。幸い、島には日本からやってきた志穂(内田有紀)という女性がおり、自然食の研究をしていて…。


 【感想】
 ドラマ版は昔は観ていたけど最近は観ていません。ミニドラマのあと食事をするシーン、そして原作者の久住昌之が実際にお店にいって食べる3部構成でしたが、本作は久住はでてきません。それでも、吾郎が腹減ったときのBGMや食べる際のモノローグは健在。パリ、五島列島、韓国の島、そして東京と各地で腹が減っていろんな食事を食べます。


 松重豊の食べ方は必ずしも上品ではないのですけれど、いかにも美味しそうにかつ元気よく食べるのが特徴。また、食べるときのモノローグもおもしろい。シリーズが長年続くのもむべなるかなで、フランスのビストロだろうが韓国の料理屋だろうが、もちろんラーメンやチャーハンといった日本の料理屋でも、とにかく美味しそうに食べるのがいい。


 また、冒頭の飛行機のシーンをはじめ、小ネタというかわかりやすいギャグを突っ込んでくるので、劇場では笑いが絶えません。そばの席にいた小さな子供が、「面白かった」と嬉しそうに感想をいっていましたが、僕もまったく同じ感想。やはりこういう明るく楽しい娯楽は、映画の醍醐味の一つですね。テレビドラマの劇場版としてはかなり成功した部類では。


 映画版らしく、杏、内田のほか、オダギリジョー、磯村勇斗、そして韓国からはユ・ジェミョンという有名どころが参戦しましたが、松重ワールドにすっかり溶け込んでいるのはさすが。松重本人は消極的な発言をすることで知られ、劇場版についても事前に否定的なことをいっていましたが、老若男女問わず楽しめる貴重な娯楽作なので、また、ご自身で監督、脚本に挑戦していただきたいものです。


posted by 映画好きパパ at 06:38 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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