2025年01月21日

ぼくらのふしだら

 ちょっとHなSF青春映画。アイデアはすごいのですが、全体的にトーンが暗かった。緩急をつけたほうが個人的には好み。僕の大好きな某アニメを思い出しました。ほむほむ


作品情報 2024年日本映画 監督:小林大介 出演:田野優花、植村颯太、かれしちゃん 上映時間74分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2025年劇場鑑賞13本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 【ストーリー】
 地味な女子高生、結城美菜実(田野優花)は、目の前に現れた不思議な女性、ササヤキ(かれしちゃん)から超能力を授けられる。それは短時間だが時間を停止できるというもの。しかし、その代償に性欲が猛烈に高まり、放置すると大変なことになるのだ。


 時間を停止して、テストで学年1番になった美菜実は、性欲を処理するため幼馴染で不登校の鏑木信一(植村颯太)を利用する。しかし、信一はなぜか最後の一線は超えようとしないのだった。一方、美菜実は時間停止能力にはまりだし、どんどん暴走していく。


 【感想】
 予告だとあまり理解できなかったのですが、時間停止能力の代償として性欲が高まるというのは面白い発想。ただ、元AKBの田野は体当たり演技をしていますが、ヌードなどはないある意味健全です。その分、最初は地味でまじめな彼女が、能力をつかってどんどん暴君になる演技は見ごたえがありました。性欲が太ももに現れるカウンターで表示されるのも分かりやすい。


 今もスクールカーストがあるのかわかりませんけど、カーストの下で軽いいじめをうけていた彼女が、停止能力を使ってクラスの中心へとのし上がる様子はある種のピカレスクロマンがあり、この部分がもっとポップだったらなという気もしました。悪魔か悪霊か分からないササヤキの存在も面白いのですけど、「デスノート」に出てくるリュークのように、ちょっとお茶目な部分もみせたほうが、より凄みをました気がします。


 一方、信一との関係はなかなか進みません。本来高校生ぐらいの年代って生涯で一番性欲がある年頃でしょうから、よけいにやきもき。しかし、中盤から加速する彼女の暴走と、クライマックスの緊張感あふれる描写、そしてラストの一言まで、見事な展開。こちらもカタルシスたっぷりで観られました。


 原作漫画は未読。いい年したおっさんの僕が時間停止能力を得られたら何に使うか、空想してしまいました。でも、たいして思いつかない。美菜実のようにあれこれやりたい欲だらけになるというのも若さなんでしょうね。
 
posted by 映画好きパパ at 06:07 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。