2025年02月06日

ヌルボムガーデン

 韓国の3大心霊スポットとして有名なヌルボムガーデンを舞台にしたホラー映画。場面転換がうまくなく、恐怖描写も今一つのうえ、鑑賞中に映像が消えてしまうという珍事に遭遇してしまい、興がそがれてしまいました。


作品情報 2024年韓国映画 監督:ク・テジン 出演:チョ・ユニ、キム・ジュリョン、チョン・インギョム 上映時間90分 評価:★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2025年劇場鑑賞35本



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 【ストーリー】
 夫のチャンス(ホ・ドンウォン)の突然の自殺でショックを受けたソヒ(チョ・ユニ)。夫が郊外の美しい住宅ヌルボムガーデンを手に入れてリフォームしようとしていたことをしり、移り住む。


 だが、その家には、実はある恐ろしい因縁があった。ソヒや引っ越し祝いに来た姉のヘラン(キム・ジュリョン)に想像もしなかった恐怖のできごとが襲い掛かる。


 【感想】
 冒頭、空き家のヌルボムガーデンに地元の不良の男女4人が入って、怪奇現象に襲われるところから始まります。しかし、演出が今一つのうえ、なぜこんなところで?と思うようなところで場面転換して、チャンスの自殺シーンに飛びます。脚本もテジン監督が手掛けているため、本人は伏線として冒頭部分を置いたのでしょうけど、観客からすればよくわからない。


 さらに、男女4人はあとで登場するのだけど、その理由もわからない。なぜか、ソヒと接触したとたんに呪いが発動したんですけど、冒頭の部分でさっさと始末をつけていたほうがわかりやすいのに。また、不良の一人、ウンジュ(パク・ルア)の父親のインギョム(チョン・インギョム)は退魔士なんですが、彼も何をしようとしているのかわからない。普通にソヒたちに説明すれば何とでもなったろうに。ヌルボムガーデンも、エピローグで実際にどういう怪奇現象が起きているか(料理店一家が次々と死をとげたあと、そこに入る料理店が呪われる)紹介しているのに、映画本体ではそれとまったく関係ない郊外の緑の美しい住宅だったのも、あれっ?という感じ。序盤の怖がらせるシーンは、新・耳袋の有名なシーンを想起させ、ジトジトしたJホラーの影響も感じてしまいました。


 そのほか、ソヒにしろヘランにしろ、怪奇現象が相次いで起きているヌルボムガーデンで被害もうけかけたのに、またもや訪れてひどい目に合うという、物語中で何にも成長していないかと思ってしまいます。また、ソヒがヌルボムガーデンの謎を解明しようと不良グループを尋ねるあたりも、双方意味深な会話をしている暇があれば、さっさと話し合えばいいのにとイライラしました。ラストもとってつけたような感じ。あと、不良グループもひどかったですが、一見、まともにみえるある登場人物が最低で、怪奇現象よりこんな考えをする人間のほうが怖かった。


 さて、僕が見ていたとき、いよいよクライマックスで痛そうな場面になった瞬間にスクリーンがブラックアウトしてしまいました。これが演出だと斬新だなと思いつつ、しばらくシーンとして真っ暗な場内でだれも身動きもしません。ようやく前方の観客が係員を呼びにいきましたけど、映写窓から常に係員が観ているわけでないんですね。せめて、なんでもないシーンでブラックアウトすればまだしも、いよいよ盛り上がるシーンでブラックアウトしたため、急に現実に引き戻され、そのまま僕の気持ちも淡々としたまま終わってしまいました。
posted by 映画好きパパ at 06:08 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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