作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:吉村愛 声の出演:沢城みゆき、平野綾、豊永利行 上映時間113分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2025年劇場鑑賞37本
【ストーリー】
18世紀のフランス。オーストリアからフランス皇太子(のちのルイ16世、声・落合福嗣)に嫁ぎにきたマリー・アントワネット(平野綾)は護衛の近衛連隊のなかに金髪の美しい士官、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(沢城みゆき)を見つける。オスカルが女性かつ武人としてもすぐれているとしったアントワネットは彼女を側近として重用する。
気弱で軟弱な皇太子では恋愛対象にならないと失望していたアントワネットは、スウェーデンの美しい貴族フェルゼン伯爵(加藤和樹)と運命的な出会いをして恋に落ちる。フェルゼンとも親しいオスカルは、その恋がアントワネットの評判を落とすのではと懸念していた。一方、家臣で仲の良い幼馴染のアンドレ(豊永利行)から、王室の贅沢のせいで庶民の多くは苦しい生活をしていると聞いたオスカルは、ある決断をする…
【感想】
冒頭、アントワネットがフランスに入るシーンから始まり、キャラデザが1970年代ふうなのにびっくりしましたが、やがて見慣れてきました。少女から美しい王妃になっても金髪縦ロールなのは、さすが、アントワネットだと感心しきりです。
2時間弱なのに、オスカル、アンドレ、アントワネットの関係をわかりやすく説明。同時にフェルゼンとの悲恋や、貴族の横暴に苦しむ庶民の怒りがやがてフランス革命につながっていくフランスの歴史などをわかりやすくまとめています。物価高に苦しむフランス庶民の姿に、今の日本を重ね合わせる人も多いのでは。自由、平等、博愛のために命がけで戦うオスカルやアンドレのなんと凛々しいことよ。
大長編漫画を思い切って取捨選択している金春智子の脚本は、原作やテレビアニメ版をしっていると本当に贅沢なもの。しかし、ミュージカル仕立てでぽんぽんと進行させるなどの演出が功を奏し、オスカルのアンドレやアントワネットへの思いがしっかり伝わってきます。キャラデザ、当時のフランスの風景、生活、宮殿の華やかな衣装や小道具などもきちんと描かれており、ベルばらを未見の若い世代にも楽しんでもらいたい内容でした。
キャストも人気声優をずらりと揃えており、原作やアニメで重要な活躍をするキャラにも有名どころがあてられていますが、映画ではほとんどセリフがなくてもったいない限り。ぜひともテレビアニメとして2クールぐらいは放映してほしいものです。往年のベルばらファンから、ダイジェストすぎとか好きなキャラ、エピソードが出ないとの不満も分からないでもない。また、テレビアニメ版の「バラ」を連呼する主題歌が好きだったので、どこかでインストぐらい使ってほしかったかな。
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