作品情報 2023年イギリス映画 監督:ロバート・モーガン 出演:アシュリン・フランチオージ、ケイリン・スプリンゴール、トム・ヨーク 上映時間93分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シアターイメージフォーラム 2025年劇場鑑賞41本
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【ストーリー】
著名なストップモーションアニメ監督、スザンヌ(ステラ・ゴネット)の娘、エラ(アシュリン・フランチオージ)は横暴な母に耐えながら、作品作りを手伝っていた。だが、母が脳卒中で倒れて意識不明に。
一人残されたエラは、恋人のトム(トム・ヨーク)の紹介で、空きビルの一室にスタジオを設立。作品を完成させようとするが、今まで母の言いなりだっただけにアイデアが思いつかない。だが、ビルで出会った少女(ケイリン・スプリンゴール)が、次々とアイデアを授けてくれて…
【感想】
前半はエラの精神が徐々に削られて行くようなシーンをさんざん流すため、集中するのに苦労しました。最も劇中劇のストップモーションアニメのキャラクターはちょっとキモくて、深夜のスタジオで一人でもくもくと写真を何百枚、何千枚ととり続けている姿は怖かったですが。実際にストップモーションアニメを何年もかけて1人で作る監督はいるのですけど、精神的にも肉体的にも常人離れしていないと作れないなと思いました。
それが少女の登場からようやく話が動き出します。彼女のアイデアは最初、エラも感嘆しましたが、徐々に狂ったものになっていきます。しかし、エラはのめりこむようにそれを再現しようとして、トムですら止めることはできません。少女の正体は最後まで明かされませんが、僕自身はこれまで母親に無理やり押し付けられてきたエラの潜在意識だと思っています。他方、現実のトムは不憫すぎる。まあ、エラが美人だからなかなか離れがたいというのはありますけど、ここまでじゃけんにされても、心配して面倒をみようとするのはすごい。
そして、終盤は痛そうなグロイ場面と、前半のストップモーションとは比べ物にならないくらいキモいキャラクターがでてきて、エラの精神が壊れるのに従って、話が融合していきます。こういうクリエイターの悲劇を描いた作品のなかでも、ある意味いっちゃっている作品といえましょう。しかし、それだけにまあ、こういうふうになるだろうなという展開がよめちゃったのは残念。
アシュリン・フランチオージはすごい美人なのに、「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族2024」「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」とホラーが続いています。「ナイチンゲール」を見逃したのは痛かった。配信でやってないかな。また、ケイリン・スプリンゴールの美少女ぶりもすごい。撮影当時は10歳ぐらいなんですけど、純粋がゆえに邪悪となるような表情がよくできていました。
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