作品情報 2024年イギリス映画 監督:スティーヴン・クックソン 出演:ダイアン・キートン、パトリシア・ホッジ、ルル 上映時間95分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞42本
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【ストーリー】
発明家の夫アーサーが雷に打たれて亡くなり、ジョーン(パトリシア・ホッジ)は哀しみに暮れていた。親友のリンダ(ダイアン・キートン)、スーザン(ルル)とともに夫の作業小屋を整理していたところ、ウイスキーを見つける。3人はアーサーを偲んでウイスキーを飲んだ。
翌朝、3人は50歳ほど若返っていることに驚く。どうやらウイスキーは若返りの秘薬のようだった。さっそく、町に飛び出して若さを満喫する3人だが、効き目は数時間しかなかった。小屋中を探し出して、数本のウイスキーを見つけた3人は、若いころにできなかった思い出をやり直そうと企む。
【感想】
ダイアン・キートンはじめ3人のベテラン女優が楽しそうなこと。僕は彼女らよりも20歳ほど年下ですが、朝起きた時にすっきりと、どこの痛みも感じず起きられるのに感動している3人に共感を覚えました。また、老人ファッションが一周回ってクラシックなファッションと受け止められたり、SNSが分からなくておたおたしたりという年の差のギャップをついたコメディは笑えます。
3人のうちジョーンは若いころに別れてしまった運命の相手との再会、リンダは浮気して自分を捨てた夫への仕返しとラスベガスへの豪華旅行と、分かりやすいのですが、問題はスーザンのやり残したこと。若いころに相手に騙されて不倫をしてしまったことから、恋愛に臆病になったため、運命のような恋をしたいというものです。それだけだったらいいのだけど、若い美人の姿で40歳ぐらい年下の男ジェームズ(アディル・レイ)の気を引いて、実は50歳も年上の老女だったってひどくないですか?こ、手ひどいしっぺがえしをうけて、コメディタッチになるならまだしも、運命の恋みたいにうまくいくのですから。逆に若いイケメンと付き合った若い美女が、相手が実は爺さんだったとなったときはウェッときませんかね。資産目当てや年上好きならわかりますが。
若い時代の3人役の女優(ジュヌヴィエーヴ・ゴーント、エスメ・ロンズデール、ハンナ・ハウランド)も楽しそうに演じていて、現代とクラシックなファッション両方ともみていてためいきがよい。クラブでの昔風のダンスもはまっており、コメディとしては悪くはないのだけど、なんか良い話にしようとして薄くなっちゃったという気がしてなりませんでした。
ダイアン・キートンはいくつになっても、コメディが本当にうまい。パトリシア・ホッジを差し置いての主役というのは知名度の関係でしょうか。また、ルルは本業は歌手で、なんと50年前の007/黄金銃を持つ男の主題歌を歌っています。見かけは年齢不詳で、撮影時は73歳ですが、50代と言っても通用しそう。まあ、若い男の相手になるのならば、そういう女優を起用したともいえますけど。
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