2025年02月11日

雪子 a.k.a.

 小学校教師の淡々とした日常とラップという意外な組み合わせ。山下リオの丁寧な演技や小学校教師の実態をよく取材した印象はうけますが、30歳女子の精神的な未熟さを正当化したという印象がぬぐいきれませんでした。


作品情報 2024年日本映画 監督:草場尚也 出演:山下リオ、渡辺大知、占部房子 上映時間98分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:ユーロスペース 2025年劇場鑑賞43本




ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 【ストーリー】
 東京の公立小学校の教師、吉村雪子(山下リオ)は29歳。担任をしている4年生のクラスでいじめなど大きな問題は起きていないもの、不登校の児童、坂下類(滋賀練斗)の家庭を週に一度は訪問して父親(池田良)としんどい会話をしなければならないなど、心がざらざらすることが多い。先輩でお局的な大迫(占部房子)、お気楽で何にも考えてないように見える後輩の石井(樋口日奈)とも、打ち解けることができない。


 長年付き合っている恋人の堀田広大(渡辺大知)はいるものの、マンネリ化してきている。唯一のストレス発散が、最近覚えたラップだが、ある晩、公園でのラップバトルに初めて参加したとき、本音をいっていないと徹底的に否定されてしまう…


 【感想】
 ラップについては全然詳しくないのですが、夜の公園に素人の教師がいってできるものなんですかね。即興で韻を踏みつつバトルをするのは高度な技で、ラップバトルシーンは感心してみていました。雪子が最初のころは学校でも恋人との間でも建前重視で本音を見せず、ラップバトルでもそこを批判されるのですけど、いくつかのできごとを減るうちに人間としても教師としても成長して、ラップも上達していくというのはうまい発想です。


 特にクライマックスの類とのラップは見ごたえがあって、本当にこういう弱い児童を上から目線でなくて、きちんと対等に観てくれる教師がいたらどんなに良いだろうと思ってしまいました。また、草場監督が教員免許をもっていることもあり、先日みたドキュメンタリー映画の「小学校〜それは小さな社会」さながら、忙しくて疲弊していく教員の日常もきちんと描いています。


 ただ、特に前半の雪子がただ流されて行き、愚痴ばかりいって言っているのにイラっと来ました。もちろん、劇中で成長するためにあえてそうしているのでしょうけど、アラサーにもなってそんな他人に甘えようとしてばかりなのは鼻につく。また、ラップの歌詞も類とのラップをのぞけば、そんな甘い時分を肯定しようという感じで今一つはまれませんでした。


 山下の手堅い演技に、練習しただろうラップは見ごたえがあります。広大役の渡辺は、先日のドラマ「若草物語」同様、一見優しそうだけど地雷を踏みまくる役で笑えました。また、2人の親友役に剛力彩芽が起用されており、こんなインディーズ映画でもゲスト的な役柄なんだとしんみり。雪子の父親役の石橋凌は短い出番ながら、彼ならではの持ち味がでていたけど、剛力さんの役は別に彼女じゃなくてもできそうだったからなあ。芸能界は厳しいと関係ない方向の感想が浮かんでいました。 
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。