2025年02月13日

港に灯がともる

 阪神大震災30年ということで作られたヒューマンドラマ。若手演技派の富田望生の初主演作で楽しみにしていたのですが、大声で叫ぶシーンが多い、苦手なタイプの邦画。途中で物語に入り込むのをあきらめ、うつらうつらしちゃいました。


作品情報 2023年日本映画 監督:安達もじり 出演:富田望生、麻生祐未、甲本雅裕 上映時間119分 評価:★★(五段階) 観賞場所:シネマ・ジャック&ベティ 2025年劇場鑑賞46本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 【ストーリー】
 2015年。阪神大震災から20年たったが、その年に神戸で生まれた金子灯(富田望生)は震災の記憶がほとんどなかった。それより、在日コリアンの家庭の金子家では、灯の姉の美悠(伊藤万理華)が日本人の恋人と結婚するのを機に、日本に帰化したいと言いだし、父親の一雄(甲本雅裕)と大喧嘩。家族がバラバラになり、母の栄美子(麻生祐未)は離婚を切り出していたのだ。


 高卒後、工場で働く灯だが仕事になじめず、家族も崩壊しつつあるなか、とうとう、精神のバランスを崩してしまう…


 【感想】
 阪神大震災だけでなく、在日コリアン、高卒女性の仕事の大変さ、精神疾患への周囲の無理解などいくつもの要素を盛り込みすぎたため、うまく交通整理がついていない感じ。確かに、阪神大震災では在日コリアンの被災者もいたと聞きますが、日本と韓国の間で揺れる若者のアイデンティティなんて、それだけで1本の映画ができるでしょう。


 さらに、関西ではそうなのかもしれませんが、怒鳴りあいのシーンが多く観ていて疲れました。登場人物も皆わがままのようにみえて、関心のない人物が騒いでいるだけ。そのため、途中はすやすやと眠ってしまいました。


 実は映画は震災30年後の現在で終わっています。そのため、灯が最近までそうやっていたのかというシーンをすっぽり見落としているのですけど、まあ、わざわざ2回観に行かなくてもいいかな。いきなりみんなマスクをしていて、コロナ禍の話になっていたのは驚いたけど。


 ラストのエピソードもいかにも、感動してくださいというありがちな感じで、似たような話はちょくちょくみていて新味を感じられませんでした。僕は関東の人間とは言え、「おむすび」の阪神大震災エピソードのほうがよほど、納得、理解できた。富田は感情をぶつけるシーンも含めて、さすが、あちこちでひっぱりだこと思う一方、彼女の名演技でも眠気は耐えられなかったw
posted by 映画好きパパ at 06:05 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。