2025年02月15日

怪獣ヤロウ!

 岐阜県関市の町おこし映画を怪獣愛あふれる作品に仕上げました。チープなのは想定内ですし、町の商店のPRなどが映画内にあるなど、同種の作品のなかでも異色となっています。


作品情報 2025年日本映画 監督:八木順一朗 出演:ぐんぴぃ、菅井友香、清水ミチコ 上映時間80分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷 2025年劇場鑑賞49本




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 【ストーリー】
 岐阜県関市の観光課職員、山田一郎(ぐんぴぃ)は中学生のころは特撮映画の監督になりたいとの夢があったが、今は平凡な地方公務員。上司の武藤課長(手塚とおる)の嫌味にも耐え、味気なく仕事をしていた。


 そこへ、市長(清水ミチコ)から観光課にご当地映画を製作するよう命じられた。山田が出した怪獣映画の企画は却下されたものの、若いころの夢をかなえようとご当地PRの映画の監督となる。ところが、プロデューサー役の秘書課の吉田(菅井友香)が誤ってデータを消去してしまった。再撮影する予算も時間もない。山田は市内に往年の特撮映画の名監督・本多英二(麿赤兒)が住んでいることを知り、彼の協力を得ながら、怪獣映画を強引に撮影しようとするのだが…


 【感想】
 爆笑問題の所属事務所のタイタンが製作し、お笑いに疎い僕はしらなかったけどぐんぴぃもタイタンの芸人です。普段の芸風がわかりませんが、太った体でパンツいっちょになって体をゆさゆさするのは持ちネタなんでしょうか。コンプレックスを抱えたまま大人になり、何物にもなれないことがむなしくなる山田の役柄をうまく演じています。


 ご当地映画あるあるを前半では盛り込みつつ、後半には怪獣愛をしっかりといれています。また、怪獣映画というよりも、映画を撮影する山田や吉田ら市職員の奮闘を描いたお仕事ムービーの側面もあり、武藤が頭を下げて地元の中小企業にスポンサーになってもらったり、山田が市民オーディションをすると町が盛り上がるなど、地方行政あるあるといった感じでした。


 また、清水ミチコが大げさにワンマン市長を演じ、これでは関市のイメージダウンになりそうだし、映画内映画とは関市役所がふっとんでしまうのだから、実際の関市役所も太っ腹。岐阜県はアニメ「変人のサラダボウル」のように、自治体がぶっとんだ企画に協力するのがうまいなと思ってしまいました。まあ、八木監督も本業はタイタンのマネージャーだから、不謹慎と笑いのすれすれの位置をうまく狙えるのでしょう。


 このほか、映画初出演となる菅井が意外と新鮮にキャストとしてなじんでおり、ほっこりしました。それ以上に、ウナギ屋とか刀鍛冶とか町工場とかがスポンサーになり、映画内映画にちょっと不自然な形で出てくるのは笑えます。怪獣に対するノスタルジー映画としては弱いけど、町おこしという視点をもったことで気軽に観られる作品になりました。
 
posted by 映画好きパパ at 06:24 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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