作品情報 2025年日本映画 監督:渡辺一貴 出演:阿部寛、吉田鋼太郎、竜星涼 上映時間98分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2025年劇場鑑賞51本
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【ストーリー】
元人気キャスターの折本眞之輔(阿部寛)はある事情から、テレビ局の看板番組「ショウタイムセブン」のメインキャスターを下ろされ、今はラジオのパーソナリティをしている。生放送中にリスナーの男から、城東電力の発電所を爆破するとの電話があった。
最初はバカにした折本だが、本当に発電所が爆破された。犯人との電話はつながったままで、これは大スクープになると直感した折本は「ショウタイムセブン」のプロデューサー東海林(吉田鋼太郎)を説得し、強引にショウタイムセブンのキャスターを再開する。だが、犯人からの要求は思いもよらないものだった…
【感想】
挫折しながらも復活を目指して、犯罪すら利用しようという野心家の折本を阿部が好演。犯人からの次々くる要求を受けながら、どうすれば一番自分にメリットがあるかを考えて手を打ち、狂気も交えた感をみせつけるあたりは、阿部ならではの説得力があり楽しめました。
また、プロデューサーの吉田の大仰な演技も本作のような外連味たっぷりのサスペンスにはぴったり。そして、犯人役には大物俳優を起用し、公開まで名を伏せていたことも盛り上げに一役買います。半面、後任キャスター役の竜星涼、女性キャスター役の生見愛瑠がいかにも類型的なキャラクター設定になったいたのがもったいなかったかも。
ただ、本作単独で見た場合は、二転三転する展開を楽しめるのだけど、「テロ・ライブ」をみると、犯人の動機も今の日本では頭で考えたような感じ。犯人の行動も残虐性がかけており、韓国版のような、「えっ!こんな展開に!?」という驚きはありませんでした。さらに、アクション比率が大幅に下がってしまい、結局、折本と犯人の会話劇のようになってしまったのがもったいない。
たまたまフジテレビの問題が世間を賑わせているのと同時期の公開になったのは運が良かった。テレビの意味、報道の意味を観客にも考えさせようとしていますし。その部分は韓国版よりも日本版のほうが強いというのも国情の違いでしょうか。本作だけ見るのなら、トータルとして文句はないできなのですけど。
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