作品情報 2025年日本映画 監督:下山天 出演:鈴木伸之、城田優、榎木孝明 上映時間95分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ座間 2025年劇場鑑賞54本
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【ストーリー】
元青森のヤンキーのヘッドで、ひょんなことでマグロ漁師から東京の大企業、ヤマト建設に入社した矢島金太郎(鈴木伸之)。大和会長(榎木孝明)や金太郎をかわいがる大富豪の中村加代(浅野温子)の命を受け、九州の地熱発電プロジェクトの担当になる。
だが、下請けの一ツ橋社長(勝矢)は工事をボイコット。さらに、地元の温泉組合の徳永組合長(草川拓弥)も反対運動を起こして、工事はストップしたまま。実は2人の背後に、大和会長らを失脚させてヤマト建設社長の座を狙う鷹司(城田優)の姿がちらつく。さらにその裏には、元総理大臣で日本のドンと呼ばれる三田善吉(本田博太郎)がいて…
【感想】
どこまでもまっすぐな性格で気力、体力、コミュ力が人並外れた金太郎が、忖度とか利権を吹き飛ばし、大活躍する現代版の時代劇のようなもの。ただ、鷹司や三田を単なる悪役にしないで、彼らなりに日本をよくしようという考えがあるという設定にしたのは現代風です。
最初はにっちもさっちもいかずに、得意の喧嘩も元力士という一ツ橋に歯が立たなかった金太郎ですが、気風の良い彼にほれ込んだ女性が助けてくれるという展開は前作同様。本作の実質的ヒロインは、徳永の幼馴染で祖母(中田喜子)と2人で旅館を立て直そうとする弥生(水谷果穂)で、一ツ橋にぼこぼこにされた金太郎を看病してくれます。
一方、前作で登場した加代をはじめ、銀座の超高級クラブのママの末永美鈴(石田ニコル)、反ぐれ集団の女性リーダー、李秀麗(文音)、ヤマト建設のまじめで熱心な社員、前田一美(影山優佳)も登場。事態打開に協力してくれます。この助っ人が基本女性というのも本宮漫画らしいさと、現代ぽさが混じっているような気もします。
金太郎が24時間働けますかを体現して、酒を一緒に酌み交わすなどの呑み二ュケーション、さらには体を張って仕事に命を懸けるというのは、30年以上前の原作のテイストそのままですが、鈴木がてらいなくやっていると何となく説得力があるのが不思議。LDHも体育会系に近い印象があるからでしょうか。仕事がだるくなったらこの作品を観てスカッとすればいいかも。映画は本作で終わりみたいですが、もっと続編を観たくなるような不思議なテイストでした。
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